RAW画像の画質が向上するDxO PureRAW 2 レビュー!Lightroomのプラグイン対応に

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RAW画像の画質が大幅アップするDxO PureRAW 2 レビュー カメラ・機材

2022年3月に新バージョンのDxO PureRAW 2が発売されたので、早速アップグレードしてみました。 DxO PureRAWは、人工知能を使いRAW画像ファイルのレンズ収差補正やISOノイズ除去、シャープネスなどを最適化して画質を向上させるソフトウェアです。

今回のアップデートでDxO PureRAW 2がLightroomのプラグイン対応になり、使い勝手など前バージョンとの違いをレビューしたいと思います。

↓↓↓最新版のDxO PureRAW 4のレビュー記事は以下でご覧いただけます。↓↓↓

写真ノイズ除去ソフトの先駆者DxO PureRAW 4レビュー
今回は、2024年3月5日に発売されたDxO PureRAW 4の新機能と使い方、ノイズ除去性能の画質の比較を実例と共にレビューします。DxO PureRAW 4はAIによる強力なノイズ除去機能だけでなく、レンズの光学補正やシャープネスなどを最適化してRAWファイルを最高画質にするソフトウェアです。

DxO PureRAW 2とは?

DxO PureRAW 2は、DxO社の膨大なカメラとレンズの組み合わせのデータを人工知能に学習させRAW画像ファイルのレンズ収差(ディストーション、色収差、周辺減光)の補正、ISOの高感度ノイズの除去、シャープネスの改善などRAW画像ファイルを最適化してくれるソフトウェアです。RAW現像ソフトではありません。

特に、DxO PureRAWのISOの高感度ノイズ除去能力は衝撃的な凄さで、複数枚をスタックさせるノイズ除去方法と比較しても遜色ない結果なので星景写真には必須のソフトウェアです。スタックや赤道儀では再現が難しい撮影では、DxO PureRAWがあると重宝します。例えば、星景ポートレート、リフレクション有りの星景写真など。

カメラやレンズの写りをテストして良し悪しを数値化しているdxomark.comの運営会社DXOMARK IMAGE LABSと元々は同一会社だったのが、2017年に独立して別会社となっています。その為、カメラやレンズの詳細かつ正確な大量のデータがDxO PureRAWなどのソフトウェアに活かされ他社では真似できない強みとなっています。

DxO PureRAW 2のノイズ除去比較サンプル

Nikon D750にTamron 15-30mm f2.8のレンズ、ISO 10000で撮影したノイズ多めの星景写真をDxO PureRAW 2で最適化したものと元RAW画像との比較サンプルです。両画像ともホワイトバランスのみ調整していますが、それ以外は未調整です。1枚目以外は等倍(100%)に拡大してトリミングした画像です。

DxO PureRAW 2のノイズ除去サンプル

DxO PureRAW 2を使った星景写真のノイズ除去サンプル

まずは中央付近の岩の部分。ISO 10000で撮影しているので岩の質感なども分からない位ノイズが出てしまっているのですが、DxO PureRAW 2で最適化するとノイズが除去され、ある程度の質感が蘇ります。

DxO PureRaw2 適用前DxO PureRaw2 適用後

曖昧だった人物の輪郭もDxO PureRAW 2でノイズが除去されるだけでなく、クッキリとシャープになりました。

人物の輪郭 適用前人物の輪郭 適用後

ISOのノイズが出やすい波立った海面も、ノイズ量が劇的に軽減され、かなり滑らかになりました。

ISOノイズだらけの海面海面のノイズが除去され滑らかに

遠景部分もノイズが除去され、稜線がシャープになりました。

遠景の輪郭がノイズだらけ遠景の輪郭がシャープ

ノイズが目立ちやすい雲もかなりノイズが軽減され、星空も滑らかな仕上がりです。

星空のノイズ除去前星空のノイズ除去後

DxO PureRAW 2のノイズ除去能力は比較すると一目瞭然の結果となりました。ISOを高めにして撮影しなくてはいけないシチュエーションでも、DxO PureRAW 2があれば安心です。また、過去に撮った一枚撮りのノイズだらけの残念な星景写真もDxO PureRAW 2で蘇らせることができるので、一度試してみることをおすすめします。

DxO PureRAW 2で改善された点

DxO PureRAW 2の基本的な使い方は従来と同じですが、アップデートに伴い使い勝手が大幅に向上しています。

詳しい使い方は今回は省略しますので、前バージョンのDxO PureRAWの以下の記事を参照して下さい。

星景写真のノイズ除去ならDxO PureRAWがスタック不要の神レベルで凄い
星景写真にDxO PureRAWを使用するとノイズが除去されスタック不要な位に滑らかになるだけでなく、ディテールが残りシャープ感のあるRAWファイルに激変します。星景写真の高感度ノイズを除去できるDxO PureRAWの使い方と作例と共にレビューします。

Lightroomのプラグイン対応

今回のアップデートの一番の改善点は、DxO PureRAW 2がLightroomのプラグインとして起動できるようになり、Lightroomで作業中に該当の写真上で右クリックすれば、DxO PureRAWが使用できるようになりました。

従来のDxO PureRAWは、単独のソフトウェア(スタンドアローン)で起動させる必要があり、処理後のDNGファイルを別途でLightroomに読み込ませる必要があったのを考えると、ワークフローが簡素化され作業が楽になりました。

右クリック > 書き出し > Process with DxO PureRAW 2

DxO PureRAW 2がLightroomのプラグイン化

Lightroom上でDxO PureRAW 2の作業が完結

自動的に指定した場所にDxOフォルダが生成され、そのフォルダ内にDxO PureRAWのDNGファイルが保存されます。そのままDNGファイルをLightroomで現像すればOKなので、Lightroom上で作業が完結できるので非常に簡単です。

処理速度が大幅に向上

最適化されたDNGファイルを生成する処理速度がMacで最大で4倍、Windowsで1.5速くなり、作業効率のアップが期待できます。高速処理の恩恵を受けられるのは、Apple Silicon Mac(M1)や互換性のあるGPUを搭載したパソコンに限られるので、スペックが低めのパソコンだと少し時間がかかるかもしれません。

対応するカメラやレンズの増加

DxO PureRAW 2ではFujifilm X-Trans ファイルがサポートされました。また、70,000以上のレンズとカメラの組み合わせの光学モジュールが利用でき、レンズ収差を補正し最適化することが可能です。

※発売したばかりのカメラやレンズはサポートしていない可能性があるので、購入前にチェックしておくと良いと思います。ただし、サポートされてないレンズの場合、レンズ収差の補正がされないだけで、高感度ノイズ除去は可能です。

DxO PureRAW対応のカメラ&レンズ

DxO PureRAW 2の注意点

Lightroomは前回の書き出し設定が自動的に記録されるようになっているので、LightroomのプラグインとしてDxO PureRAWを起動しDNGファイルを作成した後は、書き出し設定がDxO PureRAW用に変更されるので注意が必要です。

そのまま気付かずに【前回の設定で書き出し】を行ってしまうと、意図しない場所に不要なファイルが書き出されてしまうので、書き出し前に設定を変更する必要があります。

DeO PureRAWの書き出し後

JPEGやTIFFファイルに書き出す場合、【書き出し先】、【書き出し場所】、【ファイル設定】の設定を変更する必要があります。

Lightroomの書き出し設定を変更

Lightroomの書き出し設定を変更する必要があり

TIFFで書き出す場合は、ファイル設定のカラースペースがProPhoto RGBになっているので、普段AdobeRGBを使っている人は、忘れずにカラースペースも変更します。

DxO PureRAW 2の価格

DxO PureRAW 2の新規購入の価格は、13,900円、前バージョンからのアップグレード版は、8,500円になります。

新規ユーザー 13,900円
アップグレード 8,500円

DxO PureRAW 2の購入ページ

DxO PureRAW 2の無料お試しダウンロード

DxO PureRAWを使った事が無い方は、機能制限なしの30日間無料版を是非ダウンロードしてその凄さを体験してみて下さい。クレジットカード番号の入力不要で、Emailを登録するとダウンロードのリンク先がメールで送られてくるだけの簡単手続きでOKです。

DxO PureRAW 2の無料お試しダウンロード

総評

DxO PureRAW 2にバージョンアップされ、Lightroomのプラグイン対応でワークフローが簡素化され作業効率が格段にアップしたのは非常に嬉しい部分です。また、処理速度も改善され、特にMacユーザーは最大で4倍速くなるという事でストレスなく使うことができるのではないでしょうか?