RAW現像ソフトDxO PhotoLab 6レビュー!ノイズ除去機能が秀逸

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RAW現像ソフトDxO PhotoLab 6レビュー!ノイズ除去機能が秀逸 カメラ・機材

DxO PhotoLab 6は、ノイズ除去ソフトPureRawで有名なDxO社が開発する写真編集RAW現像ソフトです。PhotoLabは、日本ではあまりメジャーではありませんが、基本的なRAW現像機能はもちろん、他社を圧倒する強力なノイズ除去機能を備えた海外では評価の高いRAW現像ソフトです。

今回は、写真編集・RAW現像ソフトDxO PhotoLab 6をレビューします。

最新版のDxO PhotoLab 7は以下の記事を参考にして下さい。

DxO PhotoLab 7は画質と色に拘るRAW現像ソフト
DxO社が開発する写真編集RAW現像ソフトのPhotoLab 7が2023年9月28日にリリースされました。PhotoLabは海外では人気のRAW現像ソフトで、基本的なRAW現像機能に加え、AIノイズ除去と高次元の光学補正機能が特徴です。今回はRAW現像ソフトDxO PhotoLab 7の特徴や新機能をレビューします。

DxO PureRawの詳細は以下の記事を参考にして下さい。

写真ノイズ除去ソフトの先駆者DxO PureRAW 4レビュー
今回は、2024年3月5日に発売されたDxO PureRAW 4の新機能と使い方、ノイズ除去性能の画質の比較を実例と共にレビューします。DxO PureRAW 4はAIによる強力なノイズ除去機能だけでなく、レンズの光学補正やシャープネスなどを最適化してRAWファイルを最高画質にするソフトウェアです。

DxO PhotoLabとは?

DxO社は、カメラやレンズの写りをテストして良し悪しを数値化しているdxomark.comを運営している会社で、他社では真似できないカメラやレンズの正確な大量の分析データをソフトウェアに活かしているのが大きな強みになっています。

そのDxO社が開発しているRAW現像ソフトがDxO PhotoLabで、基本的な色調補正や写真現像機能は十分に備わっていて他社のRAW現像ソフトと比較しても不満の無い使い勝手です。DxO PhotoLabには、RAW現像機能にプラスαで、カメラやレンズの正確な光学補正機能、強力なノイズ除去機能が他社と差別化できる大きなポイントになっています。

初心者でも扱いやすいRAW現像ソフト

DxO PhotoLab 6のユーザーインターフェースは、直感的に操作ができるので初めてでも迷うことなくRAW現像作業を行う事ができます。

DxO PhotoLab 6のユーザーインターフェース

DxO PhotoLab 6のユーザーインターフェース

もし、使い方が分からない場合は、ヘルプやヒントがUI上に表示されるので、わざわざネットで検索するような手間がかからないのもユーザーフレンドリーで使いやすいです。

DxO PhotoLab 6のヘルプやヒント

DxO PhotoLab 6のヘルプやヒント

DxO PhotoLab 6の主な特徴

強力なノイズ除去機能

DxO PhotoLab 6の最大の特徴はノイズ除去機能です。一般的な写真編集やRAW現像ソフトのノイズ除去機能はディテールが潰れノッペリした仕上がりになるのですが、DxO PhotoLab 6は全く別次元のノイズ除去能力です。

DxOと言えば強力なノイズ除去ソフトのPureRawが有名ですが、PhotoLab 6にもPureRawと同等のAIを活用したRAWファイルのノイズ除去機能DeepPRIMEが搭載されているので、ノイズ除去を適用すると、シャープさを損なわずにISOの高感度ノイズを綺麗に除去できます。(※RAWファイルのみ対応)

更に、DeepPRIMEを上回るディテールとコントラストを実現可能にしたDeepPRIME XD(エクストラ・ディテール)はPhotoLab 6に初めて搭載され、後に発売されたDxO PureRAWのバージョン3にも搭載されました。

RAW画像を最高画質にする驚異のソフトDxO PureRAW 3
AIによるノイズ除去機能を搭載したソフトウェアが増えつつありますが、DxO PureRAW 3のノイズ除去力は他社の一歩先を行く性能です。また、DxO PureRAW 3は精度の高いレンズ収差やシャープネスの補正力で、RAWファイルデータを最適化して高画質にするというのも大きな魅力の一つです。今回は、DxO PureRAW 3の進化した点とノイズ除去性能の実例と共にレビューします。
DxO PhotoLab 6のDeepPrime XD

DxO PhotoLab 6のDeepPrime XD

PhotoLab 6はノイズ除去の適用量の調整が可能で、しかもRAW現像ソフトなので色補正したり、シャープネスと言った調整もでき自由度が高いという点が、ノイズ除去の適用量を調整できないDxO PureRaw 2との大きな違いです。

DxO PhotoLab 6のノイズ除去機能

DxO PhotoLab 6のノイズ除去機能は適用量が調整可能

以下は、RAWで撮影した画像にDxO PhotoLab 6のノイズ除去機能DeepPRIME XDを適用した場合の比較サンプルです。ノイズの状態が確認しやすい様に、写真の一部を100%の等倍サイズにトリミングしています。

ISOの高感度ノイズが除去され、ノッペリ感は全くなく、シャープさとディテールが残っているのが確認できました。デッドピクセルのスライダーを動かすとホットピクセルの除去量も調整可能になります。恐るべしDeepPRIME XD!

PhotoLab 6のノイズ除去機能適用後

正確な光学補正

DxO社が独自に持っているカメラやレンズの膨大な分析データをPhotoLab 6に最大限に活用した光学補正で、各種収差、歪み、周辺減光、シャープネスなどを最適化し画質を向上させます。

光学補正を適用するには、カメラとレンズの専用データをあらかじめダウンロードする必要がある点は少し面倒ですが、一度ダウンロードしてしまえば、自動的に補正が光学適用されるようになるので、あまり気にしなくても良いかと思います。

PhotoLab 6の光学補正

PhotoLab 6の光学モジュールのダウンロード画面

発売されたばかりの新しいカメラやレンズ、マイナーなメーカーのレンズだと、未対応の場合があります。ちなみにシグマやタムロンであれば、だいたい揃っていますが、Samyangのレンズは未対応が多いようです。

もし、該当のレンズがない場合でも、手動で歪み補正する機能もあるので問題ないかと思います。

広い色域で編集が可能

近年、sRGBやAdobe RGB よりも広い色域を表示できるDisplay P3対応のモニターが増えています。PhotoLab 6は、AdobeRGBとDisplay P3のほとんどをカーバーした独自のDxOワイド色域(カラースペース)を使用し、RAWファイルに記録された色を最大限に活かして写真編集することが可能です。

狭い色域に変換して編集すると一部の色が失われ、本来の色が再現できなくなる可能性がありますが、より広い色域のDxOワイド色域ならPhotoLabのClearView Plusツールを使う事で、AdobeRGB に収まらない一部の色を生成でき、それらの色を保持することができます。

DxOワイド色域

ウォーターマーク機能

PhotoLab 6には、著作権対策としてのウォーターマークを写真に簡単に追加できる機能があり、ロゴなどの画像だけでなく、文字入力でもウォーターマークを追加できるので非常に便利です。

ウォーターマークの大きさ、位置や余白、透明度なども自由に変更でき、操作は非常に簡単で使いやすいです。また、プリセットとして登録しておけば、毎回設定する手間が省けて時短になります。

PhotoLab 6のウォーターマーク機能

PhotoLab 6のウォーターマーク機能は使いやすい

シンプルな写真管理機能

PhotoLab 6の写真管理機能は、非常にシンプルで実用的です。PhotoLab 6で編集する画像はPC内にある全ての画像が対象になるので、特別な専用フォルダを用意する必要は無く、Windowsの操作に慣れていれば、初心者の方でも迷うことなく直感的操作で写真管理ができるようになっています。

PhotoLab 6は、処理・未処理タグ、レーティング(星付け)、色分け、キーワード登録などができるので、容易に整理・管理する事ができます。

PhotoLab 6のカラーラベル

PhotoLab 6のカラーラベル

また、写真の検索機能も優秀で、カメラの機種名、焦点距離、絞り、ISO 感度、シャッタースピードなど、写真のEXIFデータから検索することもでき、更に並び替え(ソート)やフィルタ機能も充実しているので、大量の写真であっても問題なさそうです。

例えば、カメラの機種名「D750」で検索した後、更に絞り込む為に「24」と入力すれば、24に関連した候補が一覧表示されます。これは非常に便利です!

PhotoLab 6の検索機能

PhotoLab 6の検索機能が使える

買い切り型

最近のソフトウェアはサブスク型が主流になりつつあり、使い続けるには維持費がかかってしまいますが、DxO PhotoLab 6は完全買い切り型の写真編集RAW現像ソフトです。定期的に支払いが発生するサブスクに抵抗がある人には非常におすすめかと思います。

動作環境のハードルが低い

DxO PhotoLab 6の動作環境は、特に高性能なパソコンの必要はなくベーシックなパソコンでも使用が可能です。

  • CPU:SSE 4.1 をサポートするCPU(※十数年以上前のCPUでなければ大丈夫かと思います)
  • メモリー:8GB以上のRAM(推奨16GB以上)
  • 記憶容量:4GB以上の空き容量のあるハードディスク(推奨6GB以上)

もちろん、画像処理を行う為、ある程度PCに負荷はかかるので、サクサクと快適に作業をしたいのであれば、高性能なPCの使用をおすすめします。

DxO PhotoLab 6の残念な点

合成機能がない

DxO PhotoLab 6の残念な点を挙げるとすると、LightroomにはあるHDR合成やパノラマ合成機能がありません。風景写真を撮る人にとっては露出ブラケット撮影した複数枚の写真をHDR合成できると便利なのですが、少し物足りなさがあります。

また、比較明合成やスタック合成などもできないので、画像合成を行いたい場合は、他の画像編集ソフトを導入する必要が出てきます。

DxO PhotoLab 6の価格

DxO PhotoLab 6の新規購入の価格は、23,900円、前バージョンからのアップグレードは、10,900円になります。

新規ユーザー 23,900円
アップグレード 10,900円

DxO PhotoLab 6の購入ページ

DxO PhotoLab 6の無料お試しダウンロード

DxO PhotoLab 6は、機能制限なしの30日間無料版が利用できます。クレジットカード番号の入力不要で、Emailを登録するとダウンロードのリンク先がメールで送られてくるだけの簡単手続きでOKです。

DxO PhotoLab 6の無料お試しダウンロード

総評

DxO PhotoLab 6は、DxO社が持っているカメラやレンズの膨大な分析データを最大限に活かし、画質や色への拘りが満載のRAW現像ソフトと言った印象です。

DxO PhotoLab 6の一番の売りは、他社を圧倒するノイズ除去機能かと思います。ISOの高感度ノイズを除去しつつも、ディテールを残し、写真をシャープにするというDxO社独自の機能は、星景写真を撮る人にはおすすめです。一度試す価値はあります。

基本的なRAW現像ソフトとしては、他社と同様に色調補正や写真現像機能は十分に備わっていて、余計な合成機能などはないので、シンプルに写真を綺麗に現像したいカメラマンにおすすめです。Luminar NEOのように数クリックで現像が出来てしまうような容易さを求めると言うよりは、じっくりと時間をかけて自分好みに写真を現像する人に向いているかもしれません。

ユーザーインターフェースに癖はなく初めて使っても迷うことなく編集作業を行えるので、カメラメーカー純正のRAW現像ソフトが扱える人であれば、特に問題なく使いこなせるかと思います。DxO PhotoLab 6は初心者の人にもおすすめできます。