角型フィルターの結露対策にケーブル型レンズヒーターを自作してみた

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角型フィルターの結露対策にケーブル型レンズヒーターを自作してみた 便利グッズ

市販のレンズヒーターはバンドを巻き付けるタイプが主流ですが、角型フィルターには効果が期待できません。しかし自由に巻き付けできるケーブル型のレンズヒーターであれば角型フィルターの結露対策にも使えそうなのですが、非常に高価です。

そこで代用可能な市販品を魔改造してケーブル型のレンズヒーターを自作してみました。自作と言っても、市販のものに少し手を加えるだけで誰でも簡単にできます。

今回は、角型フィルターの結露対策に使えるケーブル型のレンズヒーターの自作方法をご紹介します。

カメラ用ケーブル型レンズヒーターの自作に必要なもの

USB式加熱シート

ケーブル型レンズヒーターのベースとなるのが、市販されているUSB式加熱シート(バッドヒーター)です。ニクロム線などを購入して、一から作るより圧倒的に簡単で安上がりです。3段階の温度調節機能やタイマー付でAmazonなら1000円以下で購入できます。Aliexpressならもっと格安で手に入ります。

加工や改造しやすいように加熱シート部分が不織布タイプがおすすめです。

マスクのゴム紐ストッパー

マスクのゴム紐ストッパーは、ヒーター部分のケーブルの長さを調節する為のものです。ゴム紐ストッパーは、ダイソーなどの100円ショップにも売ってます。もちろん、耐熱性がありケーブルの長さを調整できれば他の物でも問題ありません。

融着テープ

融着テープは、ケーブルの一部がショートしない様に補強し絶縁させる為のものです。絶縁できれば、ビニールテープなどでも問題ありません。熱が発生する箇所に使用するので、耐熱性のあるものを選ぶのが重要です。

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ケーブルバンド

ケーブルが結構長いので、ケーブルバンドを取り付けておけば、絡まることなくスッキリ束ねて収納できます。100円ショップでも簡単に手に入ります。

角型フィルターにも使えるケーブル型レンズヒーターの作り方

USB式加熱シートを分解

まずはUSB式加熱シートの不織布の部分を取り除いてケーブルだけにします。不織布の部分は慎重に剥がしていきます。無理やりケーブルを引っ張ると、配線の結合部分からケーブルが切れる可能性があるので注意が必要です。

USB式加熱シート

USB式加熱シートの不織布の剥がしケーブルだけにする

不織布を剥がすとケーブルに付着した接着剤がベトベトしている事があるので、気になる場合はシール剥がし液などを塗ってべトつきを取り除くと良いかと思います。

融着テープで絶縁する

USB式加熱シートの不織布を取り除くと、2本に枝分かれしている根本付近が剥き出しになります。ケーブルが細く強度が足りなそうなので、融着テープで補強して完全に絶縁させます。融着テープは隙間なくフィットして防水性もあるのでおすすめです。

融着テープで絶縁

融着テープで絶縁

ケーブルをゴム紐ストッパーに通す

ヒーター部分のケーブルをゴム紐ストッパーに通します。ゴム紐ストッパーの穴は結構小さいので、束ねたケーブルの先端に釣糸を通し、ゴム紐ストッパーの穴に釣糸を通して引っ張ればケーブルを傷つけることなく通す事ができます。

穴に釣糸を通して引っ張る

穴に釣糸を通して引っ張る

ゴム紐ストッパーにケーブルを通す

ゴム紐ストッパーにケーブルを通す

ゴム紐ストッパーを取り付ける事でヒーター部分のケーブルの長さを自由に調整できるようになります。

ゴム紐ストッパーを通した状態

ゴム紐ストッパーを通した状態

ケーブルバンドを取り付けて完成!

あとはケーブルバンドを取り付ければ、スッキリ束ねて収納できます。

ケーブルバンドを取り付け

ケーブルバンドを取り付け

ケーブルバンドでスッキリ束ねて収納

ケーブルバンドでスッキリ束ねて収納

完成したケーブル型レンズヒーター

完成したケーブル型レンズヒーター

自作ケーブル型ヒーターの装着例

角型フィルター

一般的な角型フィルターのフレームは熱伝導率の高いアルミ製が多いので、フレームにヒーターのケーブルが接触していれば、結露防止効果は見込めそうです。

今回自作したヒーター部分のケーブルは86cm程の長さがあるので、1重目は角型フィルターのガラス、2重目はフレーム部分などに接触するように分散して巻き付ける事もできます。

角型フィルターにケーブル型のレンズヒーターを付けた状態

角型フィルターのガラス部分にヒーターのケーブルが接触していればガラスが暖められるので結露対策としては効果的です。できればガラスの上と下の両方にケーブルが接触するように取り付けるのが良いかと思います。

ガラス面にヒーターが接触

ガラス面にヒーターが接触

一般的なレンズ

ケーブル型ヒーターは一般に市販されているバンド型に比べると自由度が圧倒的に高く、細い場所にも巻き付け可能でピントリングやズームリングに干渉することなく、またケラレの心配もないので、角型フィルターだけでなく様々なレンズにも使用することも可能で使い回しができます。

ピントリングやズームリングに干渉しない

ピントリングやズームリングに干渉しない

まとめ

ケーブル型のレンズヒーターは既製品だと1万円以上と高額ですが、DIYで自作すれば1000円以下で簡単に作ることができます。ケーブル型のレンズヒーターなら角型フィルターだけでなく、大きいレンズや小さいレンズなど様々な形状のレンズにも取り付ける事ができるので、持っていると便利かと思います。

是非DIYでケーブル型レンズヒーターを自作してみてはいかがでしょうか?