ポータブル赤道儀を使う際にあると便利なおすすめ機材&グッズ

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ポーブル赤道儀を使う際にあると便利なおすすめ機材やグッズ 便利グッズ

いざポータブル赤道儀を使った撮影をしようと思っても方角や角度を微調整する必要がある為、持っているカメラ機材だけでは上手くいかず失敗していまう可能性があります。ポータブル赤道儀を使う上では設置を簡単、かつ正確に行う事が重要になってきます。

今回は、ポータブル赤道儀を使った撮影を成功させる為の便利な機材やグッズをまとめてみました。

ポータブル赤道儀向けの便利グッズ

水平出しが簡単なレベラー

ポータブル赤道儀を使う際には三脚を水平にする事も重要になってくるので、レベラー(レベリングベース)があると便利です。三脚だけで水平出しをするのは非常に難しいですが、レベラーを使えば微調整が簡単に行えます。

個人的にはネジを回して調整する三軸式のレベラーが使いやすいです。調整可能範囲が±5°なので、三脚をある程度水平にしておく必要があります。

ハーフボール式のレベラーも人気があり、色々なメーカーから発売されていて、±15°の範囲で調整が可能です。

赤道儀を使う上では、水平出しができて、尚且つ真北の方角に合わせやすいように360度のパノラマパン機能が別で付いているレベラーの方が使いやすいです。パノラマパン機能がなくても調整はできますが、水平と方角を同時に合わせる必要があるので少し面倒です。一方のパノラマパン機能付きのレベラーなら、方向を気にせずに水平出しをした後に、任意の方向に回転させるだけでOKです。

パノラマパン機能がないレベラーの場合、別途でパノラマヘッドベースを上部に追加する事でポータブル赤道儀の方角合わせが楽になります。

特にアングルプレートのようにパノラマパン機能の無い機材をレベラーの上に載せる場合は、パノラマヘッドベースは有効です。逆にパノラマパン機能付きの雲台などを載せる場合は不要になります。

パノラマヘッドベース

パノラマヘッドベースの使用例

極軸合わせが楽になるアングルプレート

ポータブル赤道儀を使う際、一番面倒なのが仰角の調整ですが、その手間を省いてくれるのが35度に傾いたアングルプレートです。赤道儀を撮影地の緯度と同じ角度に傾ける必要があるのですが、アングルプレートなら仰角の調整の必要がなく、しかもサイトロン社のアングルプレートは、方位磁石付きなので極軸を合わせるのが非常に簡単になる画期的な便利グッズです。

望遠レンズを使って厳密な極軸合わせが必要な場合は微動雲台を導入して、撮影地の緯度に合わせて微調整するのが良いかと思いますが、広角から標準レンズで1分程度の露出時間であれば厳密な極軸合わせは不要なので、アングルプレートで十分です。しかも重量が110gと軽量と言う点も大きなメリットかと思います。

極軸合わせがし易い雲台

極軸合わせをする際に自由雲台でも出来なくはないですが、仰角の微調整が難しく手間がかかってしまうので、別の雲台を使うのがおすすめです。

微動雲台

赤道儀用に特化した微動雲台なら極軸合わせ時の角度の微妙な調整が簡単です。

ギア雲台

ポータブル赤道儀以外の用途でも使いたい場合は、つまみを回して微調整ができるギア雲台を選ぶというのもアリです。物撮りやマクロ撮影、建築写真や風景写真などに使う事ができます。ただし、ギア雲台はサイズがやや大きくかさばるといったデメリットがあります。

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比較的コンパクトなギア雲台もあるが値段はそれなりにします。

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2WAY雲台

ポータブル赤道儀の仰角合わせには、角度の目盛りが付いている2WAY雲台も使いやすいかと思います。ギア雲台のような微調整の容易さはありませんが、比較的リーズナブルで導入しやすいと言ったメリットがあります。

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スマホホルダー

雲台のクイックシューにスマホホルダーを取り付ければ、スマホプリで水平や仰角の角度を測る時に非常に便利です。自分の環境に合わせて工夫して、マホホルダーを色々と組み合わせたりすれば非常に有効かと思います。

縦位置構図ならL型ブラケット

ポータブル赤道儀を使って縦位置で撮影する場合、非常にバランスが悪くなり不安定になってしまうので、L型ブラケットや縦横の切り替えが簡単な回転リングがあると便利です。

汎用タイプのL型ブラケットなら大抵の一眼カメラに装着可能ですが、カメラによってはバッテリーの蓋が開かなかったり、サイドにあるケーブル類の抜き差しがが出来ないといった弊害もあります。

カメラの機種別に専用に設計されたL型ブラケットなら、バッテリーやサイドの蓋も干渉する事なく快適に使う事ができます。

L型ブラケットよりも便利なのが、雲台から取り外すことなく縦横の切り替えができる回転リングです。

回転リングATOLLならカメラの縦位置切り替えが簡単でレリーズも使える
一眼カメラの三脚使用時に縦構図で撮影したい場合、ATOLLを装着していれば三脚から取り外さなくても縦横の切り替えが簡単に行えます。一般的な三脚での縦位置撮影は不安定で、L型ブラケットでも取り外しに時間がかかりますが、ATOLLなら数秒で完了します。今回は発売前のATOLLをご提供頂いたので一足早くレビューします。

バルブ撮影でタイマー設定可能なリモコン

赤道儀を使う場合、長秒露光でバルブモードにして撮影するのが基本となりますが、一般的な一眼カメラはシャッタースピードの上限が30秒で、それよりも長いシャッタースピードにするにはバルブモードに切り替えて、自らストップウォッチなどを見ながらシャッタースピードをコントロールする必要があります。

赤道儀を使った撮影では、バルブモードで数十枚撮る場合もあり、毎回手動で時間を計っていてたのでは手間がかかり面倒な作業になってしまいます。そう言った場合に便利なのが、タイマー設定が可能なリモコンです。リモコン側でバルブ秒数やシャッター回数などの設定ができるので、赤道儀を使ったバルブ撮影が非常に楽になります。

タイマー設定が可能なリモコンの使い方はどれも同じような感じで、機能に大きな違いは無いと思います。有線、無線どちらでもOKなので、自分の使いやすい方を選ぶと良いでしょう。

  • DELAY:撮影開始時間(何秒後に撮影するか)
  • LONG:露光時間
  • INTVL:待機時間(撮影間隔)
  • N:撮影枚数

タイマー機能付きリモコンの詳しい使い方は以下の記事でご確認ください。

一眼カメラのタイマー機能付き互換レリーズ・リモコンの設定や使い方
一眼カメラのタイマー機能付きレリーズは圧倒的に社外品がコスパでおすすめです。ロワジャパンなどなど様々なメーカーからタイマー機能付レリーズリモコンが発売されていますが、デザインに微妙な違いはあるものの、機能や使い方はほぼ一緒です。今回は、一眼カメラ用のタイマー機能付きの社外互換レリーズ・リモコンの使い方を解説します。

スマホアプリ

露出計算

星景写真を撮影する際に便利な多機能アプリPhotoPillsには、長秒露光時にシャッタースピードを簡単に割り出せる露出計算機能が付いているので、赤道儀での撮影では重宝します。

赤道儀を使って撮影する際は、バブルモードで30秒以上のシャッタースピードに設定する事がほとんどで、適正露出のシャッタスピードを割り出す計算が結構面倒です。例えば、絞りf2、ISO6400、シャッタースピード15秒の設定と同じ露出で、ISO感度を抑えて、少し絞った場合のシャッタースピードを割り出したい場合、計算が少し複雑になってしまいます。

PhotoPillsの露出計算機能の使い方は、まず基準となる【絞り】、【シャッタースピード】、【ISO感度】を設定し、次に絞りやISO感度を変化させた設定をすると、基準の設定と同じ露出(明るさ)になるシャッタースピードを自動で計算してくれます。

PhotoPillsの露出計算機能

風景&星景撮影に便利なカメラマン向け神アプリ『PhotoPills』
風景や星景写真を撮影する際に便利な機能が満載のアプリ『PhotoPills』は、日時を指定すれば、太陽や月、天の川の位置を把握することができ、AR機能で実際にどのように写真が撮れるか簡単にシュミレーションすることが可能です。今回は、日本ではあまり知られていない風景・星景撮影におすすめアプリ『PhotoPills』をご紹介します。

 

方位磁石

アナログの方位磁石は大まかな方角を確かめるには便利ですが、微調整するのは難しいので、スマホアプリの方位磁石がおすすめです。スマホアプリの方位磁石ならデジタル表示なので1度ごとの微妙な方角調整する際に非常に使い勝手が良く、赤道儀の極軸合わせの際に重宝します。

私が実際に使用している「スマートコンパス」というアプリは、磁北もしくは真北で表示する切り替えもできるので、ポータブル赤道儀を使用する際は非常に便利です。

Smart Compass - Apps on Google Play
Simple and useful compass app with camera view, GPS and Map.

角度が測れる水準器

ポータブル赤道儀の仰角を測る場合、雲台についている角度表示などアナログな方法もありますが、暗闇での目視が難しいシチュエーションも多いので、0.1度単位の角度が測れる水準器のスマホアプリが便利です。また、仰角だけでなく、水平出しの際にも使えます。

Bubble Level, Spirit Level - Apps on Google Play
Level (waterpas), ruler. Measuring angles and slope.

まとめ

普段とは違った機材が必要になってくるポータブル赤道儀を使った撮影は、実際に現場に行って不便さに気付くことが多いのですが、事前に準備万端にしておけば失敗を最小限に抑える事ができるかと思います。特に赤道儀を初めて使う場合は、赤道儀の設置作業をシュミレーションして、スムーズに撮影できるかどうか確認してみると、必要な機材が把握できるかと思います。