Z型雲台を実際に購入にしてみて使い勝手をレビュー! 使い方次第では超便利

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Z型雲台レビュー 便利グッズ

最近動画撮影の機会があり以前から気になっていたZ型雲台ですが、本家EdelkroneのFLEXTILT HEADは高価すぎるので、Amazonで販売している安価な類似品を試しに購入してみました。安価なZ型雲台はフルサイズ一眼カメラでも耐えられるのかレビューしたいと思います。

AmazonでZ型雲台を購入

Amazonで売っている安価なZ型雲台はデザインやスペックがどれも同じだったのですが、念のためレビューが多めのものを購入しました。

スペック

耐荷重:3kg
底部ネジ:3/8と1/4
上部ネジ:1/4
サイズ:90×90×21.5mm
重さ:350g

本家EdelkroneのFLEXTILT HEADは3万円弱で、バージョン2ではW型に進化して使い勝手が向上しています。

Z型雲台を手にしてみてのレビュー

実際にZ型雲台を手にすると、ずっしりとした重さと頑丈な作りでフルサイズ機でも耐えられそうな感じで、サイズも9cm四方で写真で見るよりは大きい印象です。

CeyoのZ型雲台

Z型雲台とフルサイズ一眼の大きさ比較

フルサイズ一眼D750とZ型雲台の大きさ感

底部のネジは3/8と1/4の両方があり、一般的な三脚の太ネジや細ネジのクイックシューなどに対応しているので使い勝手は良好です。

Z型雲台の底部のネジは3/8と1/4

Z型雲台の底部のネジは3/8と1/4があり

カメラ本体と接触する部分のゴム製バッドは十分な面積と厚みがあるのでグリップ力もあり、カメラに傷がつく心配もなさそうです。

Z型雲台のカメラとの接地面

Z型雲台のカメラとの接地面のゴム製バッド

フルサイズ機でも使える!

一番気になる『耐荷重3kg』が本当にフルサイズ機でもZ型雲台は使えるのか? 実際にニコンのフルサイズ機D750に少し重量のある710gのズームレンズ24-120mm、合計1.5kg程を雲台に装着してみました。

Z型雲台を装着したD750

Z型雲台を装着したD750とズームレンズ24-120mm

出荷時のテンションのままだとフルサイズ機の重さでアームが動いてしまい角度を保つことが出来ないので、付属の六角レンチで4か所の関節部分を固めに締める必要があります。

雲台のアームを動かす度に六角レンチで締める必要はなく、テンションを固めに締めれば、フルサイズ機でも途中でカメラの重さでお辞儀したり緩むことなくしっかりと撮影できます。

縦位置撮影が比較的簡単になるけど…

カメラの固定位置を90度ほど回転させると、ほぼ重心が真ん中な状態で縦位置撮影も可能になりますが、カメラの上下の角度を調整するのが少し面倒です。

Z型雲台の縦位置

Z型雲台の縦位置で使う場合場合

カメラを固定する雲台のネジで上下の角度を微調整する必要があり、しっかり締めないとカメラの重みでズレるので注意が必要です。

また縦位置で自立させる場合は、重たいレンズだとバランスが悪く立たない事があるのが難点です。

基本的には水平出しが前提

Z型雲台を使う場合は基本的に水平な所で使うのが前提となるため、場所によっては使い勝手が悪かったり、三脚を水平出ししてからZ型雲台を装着する必要があります。風景写真の撮影にはあまり向いていないかもしれません。

Z型雲台の便利な使い方

三脚なしで自立させる

Z型雲台を直接テーブルの上などに置いて三脚なしで自立することができるので、スペースがない場所で活躍してくれます。

Z型雲台を装着したD750

フルサイズ一眼でも自立して三脚不要のZ型雲台

マクロ撮影で距離を微調整できる

マクロ撮影時に三脚をセットした状態でもZ型雲台を装着していれば、被写体までの微妙な距離や角度を三脚を動かすことなく微調整可能です。ただし、カメラを被写体に近付ける場合は、三脚との重心がズレるので三脚が倒れないように気を付ける必要があります。

動画撮影スライダーと組み合わせる

Z型雲台と動画撮影のスライダーの組み合わせなら、三脚が届きにくい場所でも寄りながら撮影出来ると言うメリットもあります。

Z型雲台の不便な点

雲台ごとパン(水平に回転)ができない

安価なZ型雲台は360°水平回転することができない為、三脚に直接取り付けた場合、構図を変えるのが結構不便です。

ただし、本家EdelkroneのFLEXTILT HEADや若干高価なZ型雲台だと360°水平回転させることができるようです。

上部のネジが締めにくい

構造的にネジ部分をあまり出せないというのが問題のようで、カメラとZ型雲台を固定する上部のネジが締めにくいです。フルサイズ機だと結構きつめにネジを締めないと緩んでしまいます。

Z型雲台の上部ネジ

上部ネジ部分の出っ張りが少ない為、締めにくい

AndoerやNeewerから発売しているZ型雲台は、上部のネジが締めやすく、更に六角レンチ不要でアームのテンションを変えられるタイプのものもあります。

まとめ

安価なだけに細部をよく見ると雑な作りですが、Z型雲台として機能的には問題ないと思います。フルサイズ一眼でも使えますが、どちらかというと小型のカメラの方が使い勝手が良さそうです。

Z型雲台自体がオールラウンダーな雲台ではないですが、他の物との組み合わせやアイデア次第では結構便利なアイテムの一つではないかと思います。