マウントアダプターで規格違いのレンズ資産を有効活用する方法

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マウントアダプターとは? 便利グッズ

一眼カメラの本体とレンズを接続する『マウント』は、各カメラメーカーによって規格が違う為、規格に合ったレンズしか装着することができません。その為、カメラの買い替えでメーカーを乗り換えようと思っても、マウントが違うので今までのレンズが使えなくなってしまいます。

そんな悩みを解決してくれるのがマウントアダプターと言われるもので、別規格のレンズを装着可能にする便利なカメラアクセサリーです。例えば、ニコンのレンズをソニーのカメラに装着したり、キヤノンのレンズをニコンのカメラで使ったりと通常では考えられないようなレンズとカメラの組み合わせが可能になります。

今回は、マウントアダプターを導入する際のメリットやデメリットなど詳しく解説します。カメラの買い替えでメーカーの乗り換えやミラーレスへの移行を検討中の方には参考になるかと思います。

マウントアダプターとは?

一眼カメラの『マウント』とは、カメラ本体にあるレンズとの接続部分のことで、メーカーや機種によってマウントの規格に違いがあり、レンズも本体と同一マウントでないと装着することができません

例えば、ニコンの一眼レフカメラであれば、本体はFマウントなので、レンズもニコンのFマウント用でないと装着することができません。

最近は各メーカーからミラーレス一眼カメラが発売され、それと同時にミラーレス用の新しいレンズマウントとなり、同じメーカーであっても一眼レフ用のレンズをそのままミラーレス機で使うことができないので注意が必要です。

レンズマウントとは?

レンズマウントとは、一眼カメラ本体にある交換レンズとの接続部分

主なレンズマウントの種類

メーカー マウント規格
ニコン Fマウント(一眼レフ用)
Zマウント(ミラーレス用)
キヤノン EFマウント(一眼レフ用)
EF-Mマウント(ミラーレス用APS-C)
RFマウント(ミラーレス用フルサイズ)
ソニー Eマウント(ミラーレス用)
Aマウント(その他、少し古い機種)

別規格のレンズが装着可能になるマウントアダプター

マウントアダプターと言われるアクセサリーをカメラ本体とレンズとの間に取り付ければ、別規格のマウントのレンズを装着できるようになります。

同一メーカーでマウント違いの場合は、各メーカー純正のマウントアダプターが用意されていて、今まで使っていたレンズ資産がそのまま活用できるように工夫されています。

Commlite レンズマウントアダプター CM-ENF-E1 PRO (ニコンFマウントレンズ → ソニーEマウント変換) 電子接点付き

マウントアダプターのメリット・デメリット

メリット

マウントアダプターの最大のメリットは、別メーカーや規格の違うマントのカメラに買い替えても、今までのレンズ資産を有効活用できるという点です。レンズをたくさん持っていて少しでもコストを抑えたい場合は、マウントアダプターを利用するのが良いと思います。

また、それほど画質に関係がないオールドレンズを新しいカメラで使いたいといった場合にはマウントアダプターがあると便利です。

デメリット

マウントアダプターのデメリットは、完璧に動くとは限らず、カメラやレンズによっては性能を最大限に発揮できない場合があるという点です。特に電子制御されている機能は注意が必要で、AFが作動しても動作が遅かったり、レンズによってはAFが動かなかったりと、ある程度は覚悟の上で割り切った使い方が求められます。

  • オートフォーカスの不具合
  • 正確な絞りの制御ができない
  • Exifが記録されない
  • 画質が落ちる

少しでも動作に不安を感じるようであれば、お金はかかりますが、マウントアダプターは避けて、マウントに適合するレンズに買い替える方が確実です。

マウントアダプターを選ぶ時のポイント

AF対応かどうか

レンズのAF(オートフォーカス)機能を損ねずに使う場合は、電子接点付きのマウントアダプターが必要になりますが、値段は2万~3万円程度します。また、電子接点付きであれば、手振れ補正やExifの記録などにも対応していて純正マウントと遜色なく扱うことができる場合もあります。

オールドレンズやマニュアルレンズ、AFが不要で、とりあえず撮影できればOKという場合は、電子接点なしのマウントアダプターであれば3千円前後と比較的安価で手に入ります。割り切って使うのであれば、電子接点なしで十分かと思います。

カメラやレンズの機種が対応しているか

電子接点付きのマウントアダプターでも、カメラやレンズによっては、AFなどの電子的な機能が正常に動かないあ場合もあるので、レンズやカメラの機種が対応しているか事前に調べておく必要があります。特に最新機種は未対応の場合が多いので注意が必要です。

安価な無名ブランドは注意

マウントアダプターを値段の安さで決めてしまうと、接続部分がきつ過ぎたり、ガタがあったりしてレンズがしっかりと固定できないなどの致命的な不具合のリスクが高まるので、できるだけ無名ブランドは避け、レビューを参考にしてしっかりした商品を選ぶのが良いかと思います。

おすすめのマウントアダプター

ニコンやキヤノンのミラーレス一眼は一世代目と言うことで不満要素が多く、成熟しつつあるソニーのαシリーズへと乗り換える人も増えているようなので、特に需要がありそうなレンズとカメラの組み合わせのマウントアダプターをご紹介します。

ニコンFマウント(レンズ) → ソニーEマウント(カメラ本体)

ニコンFマウントレンズをソニーのEマウントのカメラ本体用のマウントアダプターでAF対応は少なく、AFが正常に作動するレンズやカメラは限られるようです。

Commliteのマウントアダプターは電子接点のAF対応でUSB接続してファームウェアのアップデートができ、新しい機種にも対応できるようですが、発売直後の最新機種は厳しいようです

電子接点なしのマニュアルでの使用であれば安価に手に入ります。

キヤノンEFマウント(レンズ )→ ソニーEマウント(カメラ本体)

キヤノンのEFレンズをソニーのカメラに使う場合は、マウントアダプターの豊富さではニコンよりも選択肢が多く値段も安く抑えられそうです。

キヤノンEFレンズ用は電子接点付きAF対応も数社から発売していて価格もお手頃感がありますが、新しい機種の場合は対応しているかチェックする必要があります。

SIGMAのMC-11は、電子接点付きAF対応で安心の日本製マウントアダプターです。特にシグマ製のEFマウントレンズをたくさん持っている人にはおすすめです。

電子接点なしのマニュアルフォーカス用の安価なマウントアダプターもあります。

まとめ

時間をかけて集めたレンズ資産を有効活用する為にマウントアダプターを買うか、それともマウントに合わせて新しいレンズを買い替えるか、非常に迷うところです。

資金的な事を考えると、最初はマウントアダプターを使いつつも、徐々に新しいレンズを買い足していくのがベストなのかもしれません。

カメラの買い替えでメーカーの乗り換えを検討中の方は是非参考にしてみてはいかがでしょうか?