星空撮影に便利!天の川や天体の高度や位置を手や指で測る方法

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天の川や天体の高度や位置を手や指で測る方法 カメラ基礎知識

天の川や月、太陽などの天体の高度や方位などの正確な位置情報を表すのに角度が使われているのをご存じでしょうか? 日の出や月の出などの位置は方角が表示されたり、天体であれば方角と共に高度も角度で表示さています。

今回は、天の川や星景撮影する際に天体の高度や位置を特別な道具を使わずに手や指で測る方法をご紹介します。結構アナログな方法ですが知っていると便利です。

星の高度や方位、見かけの大きさを表す角度

星や天体の高度や方位などの位置を角度で表すのに地平座標が使われ、視直径や角直径などの見かけの大きさにも同じように角度が使われています。

高度や方位角

方位角の場合は、真北が0°となり時計回りで角度が増えていき、東が90°、南が180°、西が270°となります。高度の場合は、地平線上が0°で、真上の天頂が90°となります。

日の出や日の入り、月の出や月の入りなどには、数字で何度と言うように表示されているのを目にした事があるかと思いますが、それが方位角です。また、時間とともに方位角と一緒に高度も表示される場合もあります。例えば、『月の出が72°』となっていればおおよそ東北東の方角だというのが分かります。

また、天体同士の間隔や距離などでも使われ、例えば、『月と火星の間隔が20°』とか『木星と土星が30°離れている』などと表現される場合もあります。

視直径や角直径

太陽や満月の見かけの大きさは、視直径で表すと0.5°となります。

手や指の幅で高度や方位角を測る方法

単純に方位角なら方位磁石を見れば簡単に確認できるのですが、高度や天体間の距離となると方位磁石では把握するのは難しいかと思います。そんな時は特別な道具は不要で、自分の手や指を利用すれば簡単に高度や天体間の距離を測ることが可能です。

その方法はいたってシンプルで、まず自分の腕を前方にいっぱいに伸ばし、手や指の幅を基準にするだけでおおよその高度や方位角を測ることができます。

天体の高度や位置を手や指で測る方法

  1. 小指:1°
  2. 三本指:5°
  3. 握り拳:10°
  4. 大きく開いた人差し指から小指:15°
  5. 大きく開いた親指から小指:20°

星景撮影では、天の川の高度を確認する時に結構役立ちます。ロケハンで撮影地を訪れた際に、どれくらいの高度に天の川がある時がベストタイミングなのかをある程度把握することができます。

太陽や満月の視直径は0.5°なので、小指を月にかざすとその約半分位になることが確認できます。

人によって誤差がある?

腕の長さ、手の大きさ、指の太さなど個人差はありますが、この方法は比率での計算なので一定に近い数値となり、それなりの精度があります。

男性の場合、女性に比べると手は大きく、指も太く、腕も長いのですが、身体全体を見た時、男女関係なく、腕や手、指のそれぞれのパーツの大きさは、比率からするとほとんど差はないと言うのがポイントです。極端に腕が長いとか、指が太い人などは別ですが、一般的にはこの方法が当てはまると言う訳です。

まとめ

指や手を使って天体の角度を測る方法は、天体に詳しい方ならご存じかもしれませんが、星景撮影や月の撮影をする人も結構役立つので、覚えておいて損はないと思います。綿密な撮影計画を立てる際には天体の方位角や高度などの位置情報を考慮すると、ワンランク上の写真撮影が可能になるかと思います。