フラッシュ使用時の赤目現象はなぜ起こる?その原因と防止方法

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フラッシュ使用時の赤目現象はなぜ起こる?その原因と防止方法 カメラ基礎知識

暗い場所でフラッシュを使い人物を撮影した際、目が赤く光り少し不気味な写真の赤目現象が発生した経験はありませんか? 赤目現象のメカニズムを知ることで、撮影する際に簡単に回避することが可能になります。

今回は赤目現象が発生する原因と防止方法をご紹介します。

赤目現象が起こる原因

赤目現象の原因は、フラッシュの光に照らされた目の網膜内の毛細血管が赤く反射して写る為です。

目の中に入る光を調節する為に瞳孔の大きさを変化させているのですが、カメラの絞りを想像すると簡単に理解できるかと思います。暗い場所では光を取り込む為に瞳孔を開いて大きくし、逆に明るい場所では光の量を減らす為に瞳孔を閉じて小さくなります。

ですので、瞳孔が大きくなった状態の暗い場所ではフラッシュの光の影響を受けやすく、その結果、赤目がより目立つようになってしまいます。

赤目現象を防ぐ方法

撮影直前に目に光を当てる

前途で解説した通り瞳孔が開いた状態だと赤目になりやすいので、瞳孔を閉じた状態にするには撮影直前に目に光を当ててやれば、赤目を軽減することができます。

室内であれば直前まで照明を付けて明るくしておけば良いのですが、屋外の場合はスマホのLEDライトなどの光を直前まで目に当てることで瞳孔が閉じ気味になり赤目を軽減できます。

カメラの赤目軽減機能を使う

一番簡単な赤目対策としては、大部分のカメラに備わっている赤目軽減機能を使う方法です。この赤目軽減機能はシャッターを切る直前に補助光やフラッシュを数回光らせて(プリ発光)、瞳孔が閉じた状態にしてから、最後にフラッシュを光らせて撮影するといった仕組みになっています。

プリ発光が一回ではなく数回光るのは、プリ発光中に瞬きして目を閉じてしまうと赤目軽減の効果が無くなるのを防ぐ為です。できるだけ被写体の人にプリ発光中の瞬きを我慢してもらうのも重要です。

フラッシュ光を直射しない

フラッシュの光を真正面から当てると赤目が発生しやすくなるので、内臓フラッシュであればディフューザーを取り付けたり、外付けストロボであれば斜めの角度にしたりバウンスで間接的に当てたりすることで、赤目を防止することができます。

被写体の視線をカメラから逸らす

目に反射した光がレンズの方向に届かないようにすれば良いので、被写体の視線をカメラから逸らすことで赤目を軽減することが可能です。真正面のカメラ目線ではなく、少し斜めを向き視線をずらして撮影すると赤目防止になるだけでなく、カメラ初心者っぽさがなくなるといったメリットもあります。

現像時に写真編集ソフトで修正

撮影時に赤目防止対策をするのが面倒な場合や過去に撮影した写真が赤目の場合は、現像時にLightroomなどのRAW現像・写真編集ソフトを使えば、比較的簡単に修正・補正できます。

シャッターチャンスを逃したくないような場合は、撮影時に無理に赤目対策をしなくても、写真編集ソフトで補正したほうが良いかもしれません。

まとめ

赤目現象のメカニズムを知っていると防止策を行うのも比較的簡単です。また、高機能な一眼カメラでなくても、スマホのカメラにも赤目軽減機能が備わっている場合があるので、活用するのも良いかと思います。