ニュージーランド星空・天の川撮影 – リベンジ編オークランドKitekite Falls(滝)

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Kitekite Fallsの天の川 星空・天の川

去年の7月、ニュージーランドの西オークランドのPihaにあるKitekite Fallsという滝で天の川の星景撮影をしたのですが、納得のいくようなクオリティの写真が撮れず惨敗でした。

そして、去年の失敗を踏まえ準備万端を整え、つい先日Kitekite Fallsへ天の川・星空撮影のリベンジに行ってきました。

前回の記事
https://www.photografan.com/report/milky-way-over-kitekite-falls-auckland/

真冬の寒い日にKitekite Fallsをトレッキング

天気予報では若干雲があるものの、徐々に快晴になるとの事で、撮影条件を満たす日が年に数回しかないので、思い腰を上げ、真冬の寒い日にKitekite Fallsトレッキングへ。到着早々、真っ暗闇を歩くのは嫌なので、夕方の明るい内に滝へ向かいました。

途中、道が二手に分かれていて、若干距離の短い方コースがあり、そちらを選択したのですが登りの階段が続く結構ハードなコースにバテバテ状態でした。日ごろの運動不足に加え、カメラ機材が以前より重くなってる事もあり、少し休憩しながら行ったため、結局もう一つのコースの方が早く到着できたかも…

水しぶき対策で滝から少し距離を置く

去年の失敗としては、滝からの細かな霧状の水しぶきが長時間露光の撮影に影響してくるので、水しぶきの掛からないように少し距離を置いた位置にカメラを設置しました。それでも若干水しぶきは飛んでくるので、時々レンズを拭く必要がありました。

滝から距離を置いた分、少し引いたアングルからの撮影になるため、14mmと24mmのレンズを用意しました。SAMYANG 単焦点広角レンズ 14mm F2.8とSAMYANG 単焦点広角レンズ 24mm F1.4です。

構図を決め、暗くなるまで待つことに

2種類のレンズで試し撮りして構図を決め三脚をセッティングした状態で、とりあえず暗くなるのを待ちました。平日だったのでもちろん誰一人来ることなく、只々、滝の音が聞こえる孤独な時間。

空を見上げると滝と天の川の位置に雲が掛かったり、晴れたりの繰り返しで、コンディションとしては予想通りといった感じでした。

意外と明るい月明り

去年Kitekite Fallsに来た時はほぼ新月だった為、風景が写らないほど真っ暗闇でしたが、この日の月の照度は約26%で、陽が落ち、次第に空が暗くなり始めると月が徐々に明るく見え始め、月明かりで滝の風景を少しばかり照らしてくれます。

星景撮影には月明かりがあった方が良い場合もあるという事を、前回の真っ暗すぎの失敗で学びました。今回はあえて適度な月明かりがあり、しかも景色を照らしてくれる方角に月があるという、2つの条件を満たす日なのです。

いざ、天の川撮影をスタート!

空が十分暗くなってきので、まずは、天の川が十分に入る画角の14mmで星景撮影をスタートしました。月が出ている分、去年より景色が明るく写るのが確認できました。

ただ、雲が天の川を覆っている時間が結構あって、晴れ間を見計らって少ないチャンスにシャッターを押すと言った感じでした。

前景と星空を別々で撮影

とりあえず、天の川が雲で隠れている間に、景色用にノイズを抑えたISO1000、F3.5、シャッタースピード約240秒の設定で撮影しました。これを現像の段階で星空と合成します。

そうこうしているうちに、雲が晴れてきたので、星空用も数枚ですが撮影できました。

24mmのレンズでも撮影

14mmの画角で一通り撮影ができたので、次は24mmのレンズに交換して撮影してみました。滝から距離を置いているものの、天の川が若干切れてしまう画角ですが、24mmの方が滝の迫力があります。14mmと同様に晴れ間待ちを利用して、前景(風景)用と空用を撮影しました。

今回撮影したKitekite Fallsの星景写真がこちら!

Milky way over Kitekite Falls

NIKON D750 Samyang 14mm – 星空 (f/2.8, 25 sec, ISO6400)、前景 (f/3.5, 240 sec, ISO1000)

Milky way over Kitekite Falls

NIKON D750 Samyang 24mm – 星空 (f/2.8, 20 sec, ISO6400)、前景 (f/2.8, 240 sec, ISO1600)

やっぱり難易度が高かった天の川と滝のコラボ星景撮影

月が雲に覆われてしまうと月明かりが弱くなり、前回同様真っ暗闇になってしまい前景を撮影するにも一苦労でした。晴れ間と曇りが半々くらいで、シャッターチャンスが少なく、天の川の位置も時間と共に構図からどんどん外れてきて、限られた時間内での撮影だったので非常に難易度が高かったです。

今回の撮影で、SAMYANG 単焦点広角レンズ 14mm F2.8とSAMYANG 単焦点広角レンズ 24mm F1.4を使用しましたが、24mmの方がF1.4と非常に明るい為、かなり余裕があり画質もかなり良いです。天の川も大きく写るため24mmの方が迫力がある仕上がりになります。