Lightroomの使い方:第7回 2台以上のパソコンで共有する方法

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Lightroomを2台のパソコンで共有する方法 Lightroomの使い方

Lightroomを仕事や旅行など外出先で普段とは別のノートPCでも作業する場合があると思いますが、全ての元画像やカタログデータなどを共有できる全く同じ環境を持ち運ぶのは複雑で至難の業です。Lightroomを2台もしくは複数台で共有する場合は、カタログの一部を分離したり結合すると簡単に対応できます。

今回は、Lightroomを2台以上で共有するシンプルな方法をご紹介します。

Lightroomのカタログの結合と分離

Lightroomのカタログは、一部を別のカタログとして書き出したり、逆に別のカタログを読み込み、結合させる機能があり、この方法を使えばそれぞれ独立した環境でも編集作業を行うことができます。元画像やカタログなどの保存場所がそれぞれのパソコンで異なっても全く問題ありません。

Lightroomを2台もしくは複数台で扱う場合は、メインのパソコンとメインのカタログを主軸として、サブ機でその一部を扱い、最終的にメインのカタログに統合管理する方法が簡単でわかりやすいかと思います。

サブ機のLightroom設定

2台以上のパソコンで別々の環境で編集作業を行う場合、サブ機の元画像の保存先のフォルダ名と階層は、メインのカタログと同じ設定しておくと、結合する際の作業が簡単になります。

例えば、メインのカタログが、LR-imageと言うフォルダに、年、年月日といった階層で元画像を保存している場合は、サブ機も同様の階層に設定しておくことが重要です。

  • LR-image
    • 2018
    • 2019
      • 2019-08-15
      • 2019-08-26

※保存先は、パソコン内部、外付けHDDやSSDなど、メインのカタログと異なっても問題ありません。

Lightroomの使い方:第1回 最初のカタログと画像読み込み設定
Lightroom Classicを初めて使う時、写真の読み込み方法が分からなく初心者にとっては難関です。Lightroomを使いこなすには、その特徴と一般的な画像編集ソフトと違いを知り、カタログや写真管理機能の使い方を理解することが重要です。今回は、Lightroomを使い始める前に知っておくべきカタログや写真の保存場所、画像の読み込み設定を詳しく解説します。

カタログを結合する手順

旅行や仕事など外出先でノートパソコンなどのサブ機を使いLightroomで編集をするといった状況が一番考えられるかと思いますが、そんな場合は、後からカタログを結合させる方法が簡単です。

サブ機で新規写真を読み込み編集

ノートパソコンなどのサブ機に新規写真を読み込みLightroomで編集を行います。この時点では、特に気を付けることはなく、カタログ名も自由につけて問題ありません。ただし、先程もご説明しましたが、元画像の保存先だけは、メインのカタログと同一のフォルダ名と階層に設定しておきます。

別カタログとして書き出し

編集作業が終了したら、別カタログとして書き出します。

上部メニューの【ファイル】 > 【カタログとして書き出し】を選択します。

Lightroomのカタログとして書き出し

書き出し設定

書き出し設定画面では、保存場所、カタログ名、元画像やプレビュー画像のコピーなどが選択でき、必要なファイル一式を書き出して保存することができます。

元画像を書き出し】:メインのカタログに元画像を読み込ませる場合は、チェックを入れます。元画像を複製するので枚数が多いと時間がかかります。
プレビュー】:生成済みのプレビュー用画像を書き出すかどうかの選択です。一緒に書き出せば結合したカタログを開いた時、すぐに表示されるようになります。

Lightroomのカタログの書き出し設定

書き出したカタログの読み込みと結合

書き出したカタログ(フォルダ)を外付けHDDやSSD、USBメモリーなどに保存し、メインのパソコンへ移動します。読み込みの速い外付けSSDの場合は、パソコンにファイルを移動せずに、USB接続したままでも問題ありません。

メインのパソコンでLightroomを起動し、メインのカタログを開いた状態にして、上部メニューの【ファイル】 > 【別のカタログから読み込み】を選択し、サブ機で書き出したカタログフォルダ内にある拡張子が.lrcatのカタログファイルを読み込みます。

別のカタログから読み込み

読み込み設定

新しい写真 – ファイル管理】:『新しい写真を新しい場所にコピーして読み込み』を選択し、『コピー先』にメインのカタログの元画像を保存している場所を指定します。

この時、コピー元とコピー先のフォルダ名と階層が一致していないと、新たなフォルダが生成されてしまい、別途で場所変更などの手間が増えてしまいます。

例えば、LR-images/年/年-月-日という階層になっている場合、コピー先を同一のLR-imagesというフォルダを選択すればOKです。しかし、コピー先に別のフォルダを選んでしまうと、そのフォルダ内にLR-images/年/年-月-日の構造の元画像がコピーされてしまいます。

読み込み設定画面

最後に、【読み込み】ボタンをクリックして完了です!しばらく待てば、メインのカタログに、先ほど読み込んだ別のカタログの現像設定やレーティング、ラベル、フラグなど全てが移行され結合した状態になります。

カタログを分離する手順

今度は逆に、メインで使っているカタログの一部をサブ機のパソコンで編集作業する場合は、部分的に複製し書き出すことでカタログを分離することが可能です。編集作業後に、変更した内容をメインのカタログに反映させたい場合は、再度結合すればOKです。

分離する写真の選択

メインのカタログを開いた状態で、画面左のフォルダーから書き出したいフォルダーを選択します。複数ある場合は、Ctrlボタンを押しながら選択します。

書き出したいフォルダーを選択

フォルダー単位で書き出す場合はフォルダーを選択する

フォルダー単位ではなく、写真を個別に選択することも可能で、サムネールをCtrlボタンを押しながら選択します。

写真を個別に選択

写真単位で書き出す場合は写真を選択する

別カタログとして書き出し

上部メニューの【ファイル】 > 【カタログとして書き出し】を選択します。

選択した写真だけを書き出し】:写真単位で書き出したい場合は、チェックを入れます。
元画像を書き出し】:サブ機で大きなサイズのtifやjpgなどの画像の書き出しや制限なしで編集作業を行う場合は、チェックを入れます。
スマートプレビューを生成および含める】:サブ機で一時的な編集や写真選別程度の作業であれば、スマートプレビューでもOKなので、チェックを入れます。
使用可能なプレビューを含める】:生成済みのプレビュー用画像を書き出すかどうかの選択です。一緒に書き出せばカタログを開いた時、すぐに表示されるようになります。

Lightroomのカタログの書き出し設定

あとは、書き出されたカタログファイル一式を、サブ機に移動し、カタログを読み込んで作業するだけです!

変更後のカタログの結合

分離したカタログをサブ機で編集した後に、現像設定など変更した内容をメインのカタログに反映させたい場合は、再度カタログを読み込み、結合すればOKです。

読み込み設定

変更された既存の写真 – 置き換え】:基本的に元画像はそのままなので『メタデータと現像の設定のみ』を選択します。

前の設定を仮想コピーとして保持】:既に現像を施している写真の現像設定は、サブ機側の設定に置き換えずに、仮想コピーとして保持すると言う意味です。現像設定を上書きしても大丈夫な場合は、チェックは外しておきます。

再度カタログの結合

まとめ

Lightroomを2台以上で共有するには複雑そうなイメージですが、実はカタログの分離や結合をすることで簡単に解決することができます。

アマチュアの写真家の方でも少し長めの旅行などに行くと、Lightroomを外出先でも使いたい!という状況になった場合は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

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Lightroomの使い方
この記事を書いた人
Tomoya Osa

新潟在住の写真家&グラフィックデザイナー。約19年間住んでいたニュージーランドの絶景を写真に残そうと思ったのが写真を始めたきっかけで、風景写真、星空と天の川の星景写真を中心に撮影。写真やカメラに関する情報をわかりやすく解説し発信しています。

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