RAW現像向けパソコンの選び方!写真編集に必要なスペックは?

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RAW現像向けのパソコンは、ハイスペックな方がより快適に写真編集作業ができますが、既製品だと丁度よいスペックが少なく割高な場合が多いので、自分に合わせたカスタマイズでき比較的割安で購入できるBTOパソコンがおすすめです。

今回は、写真家向けのRAW現像や写真編集に適したパソコンを選ぶ際の重要なポイントを分かりやすくまとめてみました。PCに詳しくない人にとっては少しハードルの高いBTOパソコンですが、ポイントを押さえておけば意外と簡単です。

RAW現像・写真編集向けおすすめデスクトップPC【マウスコンピューター編】
写真編集やRAW現像向けのデスクトップパソコンならクリエーター向けのラインナップが豊富なマウスコンピューターがおすすめです。数あるBTOパソコンメーカーの中でも、カメラマン向けの写真編集に特化した高性能なPCを比較的安価に購入することができるのが特徴です。

RAW現像用のパソコン選びのポイント

写真編集やRAW現像に適したパソコン探しでポイントとなるスペックがメモリ、CPU、GPU、ストレージの種類や容量などです。その中でも写真編集作業の快適さに大きく差が出るのがメモリとCPUになります。

メモリ

写真編集やRAW現像用のパソコンとして最も重要となるのがメモリです。パソコンのメモリをわかりやすく例えると『机』で、机が大きければ、いろいろな作業を一度に行うことができますが、小さいと作業できる範囲が限られるので、時間がかかってしまいます。即ち、パソコンのメモリ容量が大きければ一度に大量の処理でき速くなると言うことです。

RAW現像や写真編集ソフトの最小動作要件で、メモリは8GBの場合がほとんどですが、快適に作業を行うなら最低でも16GBは欲しいところです。写真だけでなく4K動画の編集をする場合は32GB以上は必要になってきます。

CPU

パソコンのCPUをわかりやすく例えると『脳』で、あらゆる指示をどれだけ早く処理できるかというパーツで、CPUのクロック数値(Hz)が高い程が処理が速くなります。

また、CPUのスペックとして、コア数とスレッド数という表記がありますが、コア数はCPU内に『脳』が何個あるかと言う意味で、多いほど同時並行で処理することが出来ます。一方のスレッド数は、コア(脳)が処理できる作業の数で、同時に色々な処理をパソコンにさせることが出来ます。

簡単に考えると、クロック数、コア数、スレッド数の数値が高ければ、CPUの性能が高いと言うことになります。ただし、高性能すぎても全ての能力を出し切らずに宝の持ち腐れになってしまう可能性があるので、用途に合った適度なスペックを選ぶ事がポイントです。

Intel Core iとAMD Ryzenシリーズの特徴の違い

知名度で言えば、IntelのCore iシリーズが圧倒的に有名でパソコンに詳しくない人でも聞いたことがあると思いますが、最近はAMDのRyzenシリーズが高性能でコスパが良いと言うことで人気が出てきています。

価格を抑えたい人、動画編集も行う人はAMDのRyzenシリーズがおすすめ
シングルスレッドならIntelのCore i

シングルスレッド性能に関しては、IntelのCore iシリーズが優位とされていましたが、最近はAMDのRyzenの性能が向上し、ほとんど差がなくなってきています。シングルスレッドは、1スレッドあたりの性能で、シングルスレッド性能が高いいほど、主に低負荷な処理が速くなります。現状はマルチスレッドに対応していないアプリやソフトウェアがほとんどで基本的にシングルスレッド性能が重要なポイントになります。

マルチスレッドならAMDのRyzen

マルチスレッド性能に関しては、AMDのRyzenシリーズのほうが定評があり、クリエイティブ用途向けのパソコンに使われる傾向にあります。マルチスレッド性能が高いと、動画エンコードや3Dレンダリングなどの高負担の処理をするなど、複数の処理を同時に行う場合に有利になります。ただし、写真のRAW現像作業では、マルチスレッド性能はそれほど重要ではない場合がほとんどです。

ソフトウェアとの相性

ソフトウェアによってはCPUとの相性があり、IntelのCore iシリーズのほうが安定していると言った場合もあるようですが、主要な写真現像ソフトのAdobe Lightroom、Photoshop、Luminar Neo、Luminar AIなどは、IntelのCore iシリーズ、AMDのRyzenシリーズ共に正常に動くので特に問題はないと思います。

GPU(グラフィックボード)

GPU(グラフィックボード)は、簡単に言うと3Dグラフィックスや動画処理用のCPUです。GPUを大きく分けると、CPUと統合された内蔵GPU単体GPU(ディスクリートGPU)の2種類があり、内蔵GPUは取り合えず付けてみた程度の性能に対して、単体GPUは遥かに処理能力が高く、両者には大きな差があります。

写真のRAW現像作業だけであれば、ほとんどのRAW現像ソフトはGPUを使った処理はは少ないですが、Lightroomに関して言うとGPUが活躍するのは主にプレビューや一覧表示など表示速度です。Photoshopの一部のフィルター処理や画像表示でGPUを使用し、中にはGPUなしでは使えない機能もあります。

また、最近では写真編集ソフトがバージョンアップされるにつれ、GPUを使って処理する機能も追加されているので、GPUはあったに越したことはないと思います。Photoshopを使うならGPUはあったほうが良いですが、超高性能なものは不要で、単体GPUのエントリーモデルであれば十分です。

Photoshopを使う人、動画編集を行う人は単体GPUがおすすめ!今後はAIを使用した画像処理が増えてくるのでGPUはあった方が良い!

ストレージ(SSDやHDD)

パソコンのストレージはいわゆる保管場所で、主にSSDとHDDがあります。最近は読み書きの速いSSDが主流になりつつありますが、まだまだHDDに比べると値段が高くなってしまいます。その為、パソコンの内部ストレージはSSDだけでなく、HDDの両方を搭載している場合もあり、OSやソフトウェアはSSDを使い、読み書き速度が重要ではないものはHDDへ保存すると言う使い方が一般的になっています。

写真編集やRAW現像目的で考えた場合、ソフトウェアを快適に動かすにはSSDは必須となり、いろいろなソフトウェアをインストールする場合は、512GB以上の容量はあった方が安心です。また、大量の写真データ、特に容量がかさむRAWファイルを保存するための大容量のHDDもあった方が便利です。

パソコンのストレージ容量はできるだけ大きいほうが良いのですが、その分値段も高くなってしまうので、予算に余裕のある方は、増設しておいて損はないかと思います。

カメラマン向けパソコンならBTOがおすすめ

BTOパソコンとは?

BTOはBuild To Orderの略で、受注生産という意味です。BTOパソコンは、パーツを選択肢の中から自分の好みに合わせてカスタマイズできる非常に柔軟性が高く無駄なコストを抑えることが出来ます。一般的な既製品と自作パソコンのちょうど中間的な存在が、BTOパソコンになります。

既製パソコンの場合は、メモリやCPUなどのスペックを変更できなかったり、不要な機能があったりと妥協せざるを得ない場合があります。また、付属のモニターは高性能ではない場合が多いので、写真編集用の高性能モニターに買い替えるとなると無駄になってしまいます。

自作パソコンの場合は、安上がりで自由という点ではメリットは大きいですが、それなりの知識が必要になり難易度が高く初心者向けではありません。

しかし、BTOパソコンなら、メモリやCPUなどそれぞれのパーツを選択肢から選んでいくだけなので、多少の知識があれば誰でも簡単に自分好みのパソコンにカスタマイズする事ができます。モニターやマウス、キーボードなど、無駄なものを省いて、必要最低限の機能やスペックにすることができ、価格を抑えコスパが非常に良いのもBTOパソコンのメリットです。

マウスコンピューターのDAIVがおすすめ!

マウスコンピューターのBTOパソコンには、クリエイター向けブランド『DAIV』があり、写真編集RAW現像動画編集向け、Adobe CC推奨スペックモデルなど、ペーシックなモデルからプロ仕様のモデルまで幅広くラインナップされていて、自分の用途に合ったパソコンが探しやすいのが特徴です。RAW現像や動画編集ソフトとの相性も考慮されたCPUやGPUの搭載モデルなので安心して使うことができます。

デスクトップの『DAIV』は、CPUの違いによりZシリーズとAシリーズに分けられ、Z5やZ7などのZシリーズにはIntelのCore iが搭載され、A5やA7などのAシリーズにはAMDのRyzenが搭載されています。

マウスコンピューター【公式サイト】:クリエイターPC『DAIV』一覧

マウスコンピューターのDAIVの注文の仕方をまとめた記事は以下をご覧ください。

RAW現像・写真編集向けおすすめデスクトップPC【マウスコンピューター編】
写真編集やRAW現像向けのデスクトップパソコンならクリエーター向けのラインナップが豊富なマウスコンピューターがおすすめです。数あるBTOパソコンメーカーの中でも、カメラマン向けの写真編集に特化した高性能なPCを比較的安価に購入することができるのが特徴です。

追加したいオプション

BTOパソコンは、初期段階では無駄なものは一切付いていないので、必要なものはカスタマイズやオプションで追加する必要があります。

  • 無線LAN
  • カードリーダー

マウスコンピューターのデスクトップPCは、初期段階では、無線LAN(Wi-Fi)を搭載していないモデルが多いので、Wi-Fiを使いたい場合はオプションの拡張カードの項目で無線LANを選ぶ必要があります。

また、写真や動画編集する場合はSDカードやCFカードが読み込めるカードリーダーも不可欠です。もちろん外付けでも対応はできますが、パソコン周りをすっきりさせるには内蔵タイプのカードリーダーがおすすめです。

別で買うもの

  • キーボード
  • マウス
  • モニター
  • スピーカー
  • 光学ドライブ(CD/DVD)

オプションとしてキーボードやマウスなど上記のものは追加できますが、安いわけではないので、別の店やネット通販で買いそろえても問題ありません。CDやDVDの使用頻度が高い場合は、内蔵式の光学ドライブをオプションで選択する事も可能です。

マウスコンピューターのBTOパソコンをもっと詳しく知りたい場合は
【マウスコンピューター公式サイト】:はじめてご利用の方へ
カスタマイズのご紹介
クリエイターPC『DAIV』一覧

RAW現像・写真編集ソフトの推奨動作要件

Lightroom Classic

  • CPU:IntelまたはAMDの2GHz以上
  • メモリ:16GB以上のRAM
  • グラフィック:2GB以上のRAM

Adobe公式ページ:Lightroom Classic の必要システム構成

Photoshop

Lightroomと同じだが、GPUを使う機能やGPUがないと動かない機能もあり

  • CPU:IntelまたはAMDの2GHz以上
  • メモリ:16GB以上のRAM
  • グラフィック:4GB以上のRAM

Adobe公式ページ:Photoshop の必要システム構成

Luminar NEO

  • CPU:Intel Core i7 第7世代以降、AMD Ryzen 7 第2世代以降
  • メモリ:16GB以上のRAM
  • グラフィック:4GB以上のRAMを備えたディスクリートGPU
  • SSD:10GBの空き容量
おすすめRAW現像ソフトLuminar Neoをレビュー!AI機能で簡単操作
人工知能を利用したRAW現像・写真編集ソフトLuminarシリーズの最新版Luminar Neoが2022年2月上旬に発売されました。Luminar NeoはAI機能が充実していて自由度も高く高機能なのが特徴の写真編集ソフトです。

Premiere Pro

  • CPU:Intel 第6世代以降、または同等のAMD
  • メモリ:16GB以上のRAM(4Kを扱う場合は32GB)
  • グラフィック:4GB以上のRAM
  • 内蔵SSD:アプリのインストールおよびキャッシュ用

Adobe公式ページ:Premiere Proの必要システム構成

まとめ

一言でパソコンと言ってもピンキリで、数ある中から写真編集に最適なモデルを探し出すのは難しいですが、自分の使用用途や目的を明確にすることで、ある程度絞り込むことができます。

メモリ、CPU、GPUなどポイントさえ押さえておけば、BTOパソコンの注文も簡単に行えると思いますので、是非挑戦してみてはいかがでしょうか?