一眼レフカメラD750のイメージセンサーのゴミ除去に挑戦! 結果は大失敗!

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イメージセンサーの汚れ カメラ・機材

事の始まりは、D750でタイムラプス動画を撮影した時に発見した3つの黒い斑点です。最初はレンズかフィルターにゴミが付いていたのだと思っていたのですが、日を改めてタイムラプス撮影した時にも、同じ個所に黒い斑点があったのです。

やはり黒い斑点の原因はイメージセンサーにありそうなので、とりあえず、自分で出来る範囲でイメージセンサーをチェックすることにしたのが悪夢のはじまりでした。

イメージセンサーのチェックだけのつもりが…

イメージセンサーに更にゴミが入り込まないように、三脚にカメラを逆さまに取りつけレンズを下にした状態にして作業しました。

カメラを三脚に逆さまに取りつけ

レンズを下向きにしてカメラを三脚に取りつける

懐中電灯を照らしてイメージセンサー内を除くと黒い斑点の原因らしき小さな埃の様なものが見えたので、ブロワーでシュポシュポしてみたのですが取れない!

レンズクリーナー液と綿棒で拭き跡がクッキリ!

そこで思いついたので、レンズクリーナーと綿棒で除去する方法。良い子は絶対にマネしないでください!

綿棒の先端にレンズクリーナーを少し付け、イメージセンサーの埃の箇所を軽く触れてみたのですが、除去出来るどころか、拭き跡がクッキリと残ってしまいました。これ以上は危険と判断して、一先ずイメージセンサー清掃は中止にしました。

その後、イメージセンサー内をチェックしようと、D750のクリーニングミラーアップをしようとしたら、ミラーアップができなくなる事態になってプチパニック。もしかして、イメージセンサーが汚れすぎて作動しなくなった?と思ったのですが、原因は単なるバッテリーの残量でした。故障ではありません。

D750のクリーニングミラーアップ方法

D750などミラーレス以外の一眼レフのイメージセンサーを清掃する場合はミラーアップする必要があります。

メニュー > セットアップメニュー > クリーニングミラーアップ でOKし、シャッターボタンを押すとミラーアップして、イメージセンサーが見えるようになります。

D750クリーニングミラーアップ

D750のクリーニングミラーアップ画面

ちなみに、バッテリーをフル充電に近い状態で作業してください。充電が不十分だと「クリーニングミラーアップ」が薄いグレー状態になって選択できなくなります。

市販のイメージセンサー用クリーニングキットで余計に埃が増え、傷らしき跡が

急いで、イメージセンサーを自分で清掃できる商品をネットで調べてみたのですが、私の住んでいるニュージーランドでは手に入るものが限られていて、やはり高価でチョイスが少ない!

Peter Gregg SensorSweepを購入

そして、選択肢の少ない中から目に止まったものがアメリカの写真家が発売している「Peter Gregg SensorSweep」と言うもの。値段も手ごろで少し安心感があったのでTrade meという日本で言うヤフオクのようなサイトで購入しました。ちょうど土日が間に入り結局手元に届くのに4、5日かかりました。

これで、送料込みでNZ$24ほどです。高い!

Peter Gregg SensorSweep

Peter Gregg SensorSweep

このPeter Gregg SensorSweepと言うイメージセンサークリーニングキットは、かなり原始的なもので、使い方はいたって簡単。

自分の息や熱湯の湯気をイメージセンサーに吹き曇らせた状態で拭くと言うものです。注意としては、イメージセンサーが乾いた状態で拭くと傷をつける危険性があるという事です。

結局は埃を移動させるだけ!?

念のため、三脚にレンズを下向きになるようにカメラを固定し、イメージセンサー内が見えるようヘッドライトを付けて作業に挑みました。

慎重にイメージセンサー内に息を吹きかけ曇らせた状態で、汚れた箇所を付属の道具で優しく拭いてみたのですが、違う箇所に拭き跡が残ってしまいました。

今度は全体を上から下に隈なく拭き取るようにやってみたら、ピンポイントでやるよりはいい感じだったので、試しにゴミが除去出来ているか試しに撮影してみたら…。

イメージセンサーのゴミ

端にゴミが付着

ゴミらしきものが端のように残ってなかなか除去できません。しかもスポンジのカスが付着していました。先端についているスポンジ状の形状が角までしっかりと行きわたらないのです。ゴミを完全に吸着するのではなく、ただ単に移動させてるだけのようです。

Peter Gregg SensorSweepは、持つ部分が太すぎて、細かな作業には全く不向きで非常に使いにくいです。これで四隅のゴミを完全には除去するのは非常に難しいです。

予備の新しい物に替えたら、余計に汚れて傷の様な跡が付着

何度か同じように繰り返して、いい感じになってきたのですが、どうしても全部は除去できないので、予備の先端のスポンジを交換することにしました。実はこの時点が一番きれいだったかもしれません。

しかし、これが悲劇を招くことに!

いざ、新品の先端で拭き取りを開始すると、何と余計に汚れが付着し、更には白い線状の跡が付いてしまいました!何度か息を吹きかけ優しく拭き取って見たのですが、どうも白い線状の跡が消えないような…。

もしかして、センサーに傷が入ったのでは!?と思い、これ以上の深入りは危険と判断して、イメージセンサー清掃をまた中止することにしました。

頭によぎったのはD750のイメージセンサーの修理代っていくらかかるの?

カメラ屋でイメージセンサークリーニングを依頼

結局、イメージセンサーに傷が入っている可能性もあったので、私の住んでいるオークランドでイメージセンサーのクリーニングをやっているカメラ屋に掃除を依頼することにしました。

カメラを持ち込み、その場で軽くイメージセンサーを見てもらったのですが、特に問題もないよう大丈夫だったので、とりあえず一日カメラを預けることにしました。

ニュージーランド人の作業は雑で汚れが結構残ってる

何となく不安だったので、家に帰ってからイメージセンサーのゴミが本当に取れているかチェックしたところ、画像の下部の隅近くに結構な黒い斑点が残っていて更には左上にも黒い斑点と僅かながら線の様な跡が写っていました。

三脚にカメラを逆さまに取りつけ、センサー内部をライトを照らしてチェックしたところ、やはりゴミと、センサー右下部分にはうっすらと白い線状の跡がありました。画像とイメージセンサーの位置関係は上下左右が反転するので、汚れ部分が一致しました。

イメージセンサー掃除

イメージセンサーにはまだ汚れがいっぱい

カメラ屋の営業時間はもうすでに終了していたので、メールに画像を添付して、再度チェックしてもらう事に。

※ニュージーランドでは日本と同じようなサービスを望んではいけません!

イメージセンサーに傷はなかった

翌日カメラを持ち込み、快く再度クリーニングしてもらいました。30分ほどで作業が完了し、店員曰くイメージセンサーの隅や角付近のゴミを除去するのが結構大変でスワブ(拭き取り用の棒)を3本使ったよ~と言っていました。

家に帰ってから再びチェックしてみましたが、黒い斑点が3、4か所残っていたのですが最初に比べたらかなり綺麗になってました。そして、何よりもイメージセンサーに傷はなかったので一安心です。

イメージセンサー掃除の最終結果

イメージセンサー掃除の最終結果

残った斑点部分は、画像の下部付近と残りは薄くしか見えないので、実用レベルでは問題ないと思うので、とりえず今回のイメージセンサークリーニング大作戦は終了です。

結論、イメージセンサー掃除は完璧を求めない!

自分でイメージセンサーの掃除をする場合は、深入りしてはいけません!完璧を求めると無限ループに陥り、余計に汚れが酷くなったり、最悪の場合はイメージセンサーに傷を付けてしまう可能性もあるので程々にしておいた方が良いと思います。

ある程度ゴミが除去出来たらそれでOKです。実際にはそんなに絞って撮影することは稀で、通常の撮影で目立たない程度の塵や埃なら、そんなにナーバスになることはないと思います。

それでも気になるようであれば、カメラの各メーカーのイメージセンサー清掃サービスを利用する事を強くおすすめします。

今回、自分でイメージセンサーのクリーニングをやってみて思ったのは、ゴミを拭き取る方法は逆に汚れを広げたりセンサーに傷を付けるリスクがあるという事です。ゴミを吸着させて除去する方が安全で確実だと思いました。

ゴミをペタペタと吸着させるペンタックスのクリーニングキットなら汚れを広げてしまう心配もなさそうですね。

少し慣れている方なら、ニコンのクリーニングキットや無水エタノールとシルボン紙で拭き取るという方法もあるようです。

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