Lightroomでも可能!輝度マスクで写真を部分補正する方法

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Lightroomでもできる!輝度マスクで写真を部分補正する方法 カメラ基礎知識

Lightroomで写真を部分的に補正する場合、段階フィルター、円形フィルター、補正ブラシを使えば、マスクを施す事ができますが、更に自然な仕上がりにするには、輝度マスクを使うのがおすすめです。輝度マスク(ルミノシティマスク)は海外で使われているPhotoshopのレタッチ方法の一つですが、実はLightroomのデフォルト機能でも使うことができます。

今回は、Lightroomの機能であまり知られていないワンランク上のレタッチテクニックの輝度マスクの使い方を解説します。

輝度マスク(Luminosity Mask)とは?

輝度マスクとは、ルミノシティマスク(Luminosity Mask)とも言われ、シャドーからハイライトの明るさを基準にした選択範囲から作ったマスクで、部分的に補正する写真レタッチ方法の一つです。被写体の形状からマスクするよりも、明るさから選択範囲を作る輝度マスクの方がより自然な仕上がりになるメリットがあります

輝度マスクは、海外で良く使われているPhotoshopの風景写真や星景写真のレタッチテクニックで、自由度が高くより高度なレタッチが可能になります。Photoshopの場合は、ある程度Photoshopを使いこなせないと扱いの難しい上級者向けの手法ですが、Lightroomの輝度マスクは初心者でも簡単に扱うことができます。

Lightroomの輝度マスク機能

Lightroomの輝度マスク機能が使えるのは、段階フィルター円形フィルター補正ブラシの3つですが、デフォルトでは輝度マスク機能が隠れているので、気付かない方も多いかと思います。段階フィルター、円形フィルター、補正ブラシは、通常、選択した範囲もしくは塗りつぶした範囲全体がマスクされるようになっています。

しかし、輝度マスク機能を使うと、選択した範囲内もしくは塗りつぶした範囲内で、指定した明るさ(輝度)の範囲のみがマスクされるようになります。

以下の風景写真の例のように、デフォルトの段階フィルターのみだと、前景部分の建物なども一緒にマスクしてしまうのに対して、輝度マスクを使うことでの空の部分だけを簡単にマスクすることが可能になります。

段階フィルター:デフォルト段階フィルター:輝度マスク

Lightroomの輝度マスクの使い方

今回は風景写真の空の部分に対して、段階フィルターを使って輝度マスクの使い方を解説していきます。円形フィルター、補正ブラシでも同様のやり方で輝度マスクを使うことができます。

大雑把に段階フィルターで選択

マスクしたい空の部分を大雑把に段階フィルターを使って選択します。

大雑把に段階フィルターで選択

大雑把に段階フィルターで空を選択

範囲マスクで輝度を選択

パネルの一番下にある【範囲マスク】の項目の【輝度】を選択します。

【範囲マスク】の項目の【輝度】を選択

【範囲マスク】の項目の【輝度】を選択

【輝度マスクを表示】にチェックをいれると、マスクの選択範囲が赤色になり確認することができます。

輝度マスクを表示

輝度マスクの選択範囲が赤色になり確認できる

輝度範囲を指定

輝度範囲の指定は、スライダーもしくは色域セレクター(スポイトツール)で行うことができます。

スライダーで指定

スライダーの場合は、0から100の範囲を狭めて輝度範囲を指定します。0がシャドー、100がハイライトになり、例えば、明るい部分だけマスクしたい場合は、シャドー側のスライダーを右側に動かし範囲を狭めます。逆に暗い部分だけをマスクしたい場合は、ハイライト側のスライダーを左に動かし範囲を狭めます。スライダーを動かすとマスクの選択範囲の赤い部分が変化するので、見ながら微調整します。

スライダーで輝度範囲の指定

スライダーを動かして輝度範囲の指定

色域セレクターで指定

色域セレクターの場合は、スポイトアイコンをクリックし、写真内のマスクしたい部分をクリックすると自動的に輝度範囲が指定されます。色域セレクターで指定した後に、スライダーを使って微調整することも可能です。

色域セレクターで指定

スポイトアイコンをクリックし色域セレクターで指定

輝度範囲を微調整

滑らかさ

滑らかさは、マスクの境界のぼかし具合を調整します。数値が少ないほどぼかしが少なくエッジがはっきりします。コントラストがはっきりしている場合は数値を少なめにして、コントラストが曖昧な場合は数値を大きめにすると自然な仕上がりになります。滑らかさは、写真に合わせて微調整します。

輝度マスク-滑らかさ:0輝度マスク-滑らかさ:100

ブラシで選択範囲の追加・削除も可能

段階フィルターもしくは円形フィルターの場合は、ブラシを使ってマスク範囲の追加や削除も可能なので、更に自由度の高い繊細なマスク指定もできます。

段階フィルター内で補正ブラシが使える

段階フィルター内で補正ブラシが使える

ブラシで選択範囲の追加・削除も可能

段階フィルター内で補正ブラシを使ってマスク範囲の追加・削除も可能

作例:輝度マスク有無の比較

Lightroomの段階フィルターのみだと前景部分も影響するのに対して、段階フィルターの範囲マスクを輝度マスクにすることで余計な部分に影響を与えず、補正することができるのでより自然な仕上がりになります。

テカポの善き羊飼いの教会:輝度マスクなしテカポの善き羊飼いの教会:輝度マスクあり

動画で見る

Lightroomの輝度マスク機能の使い方を動画にしてYouTubeにアップしました。動画では、補正ブラシを使い星景写真の天の川を輝度マスクする方法も解説しています。

まとめ

Lightroomの輝度マスクを使った色調補正は、単純な段階フィルターや補正ブラシよりも自然な仕上がりになるのでおすすめです。Lightroomの輝度マスクは、風景写真だけでなく星景写真などにも使え、写真レタッチの幅が広がるのでぜひ覚えておきたい機能です。

もっと高度な輝度マスクを使用したレタッチをする場合は、レイヤーが使えるPhotoshopの方が圧倒的に自由度が高く、色々と応用が利き、出来ることも多くなるので、興味のある方はPhotoshopでも挑戦してみてはいかがでしょうか?

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カメラ基礎知識現像・レタッチ
この記事を書いた人
Tomoya Osa

新潟在住の写真家&グラフィックデザイナー。約19年間住んでいたニュージーランドの絶景を写真に残そうと思ったのが写真を始めたきっかけで、風景写真、星空と天の川の星景写真を中心に撮影。写真やカメラに関する情報をわかりやすく解説し発信しています。

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