逆光時にキラッとした光条を出して印象的な写真にする方法

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キラッとした光条を出すテクニック カメラ基礎知識

風景写真で太陽がキラッと光条を放っている印象的な写真を見たことはありませんか?ただ単にカメラ任せのオート設定や普通の撮影方法では綺麗な光条を出すことはできません。カメラの絞り設定を変えることで光条の大きさを自由自在にコントロールすることが可能になります。

初心者の方に多いのが「逆光は駄目」、「絞り過ぎは良くない」など一般的に言われているテクニックだけを実践してしまいがちですが、キラキラの光条や光芒を出すには、まさに正反対の撮影方法が求められます。

光条の数とレンズの関係

光条の本数はレンズによって変わってきます。どういう事かと言うと、レンズの絞り羽根の数の違いによるもので、羽根の枚数が偶数の場合は同じ数の光条になり、奇数の場合は2倍の数の光条になります。

例えば、
レンズの絞り羽根が8枚 ⇒ 光条8本
レンズの絞り羽根が7枚 ⇒ 光条14本(7枚×2)

光条の本数とレンズの羽根数

14本の光条なのでレンズの羽根は7枚

上の写真はシグマの10-20mmの超広角ズームレンズで撮影したものです。光条が14本出ているのでレンズの羽根が7枚だという事がわかります。

お持ちのレンズの羽根の枚数を調べるには、説明書やウェブサイトで簡単に調べることができます。

光条を出すなら「逆光で絞り値高め」の設定が基本

風景写真を撮影する時は、絞り値はF8でしか撮らない!と言う固定観念のあると光条を出すことはできません。確かにレンズの性能上、絞り値がF8位が一番画質が良いのですが、時と場合、そして自分の撮りたい写真に合わせてカメラの設定を変えないと、いつまでたってもカメラは上達しません。

ズバリ、光条を出すなら、逆光を恐れずいつも以上にF値高めで撮影してみましょう!

光条を出すためのカメラ設定とコツ

絞り優先モードでF14以上に設定する

絞りを自由にコントロールして撮影したいので、カメラの設定は絞り優先モード(A)にします。その時の条件にもよりますが、昼間の明るい時間帯なら絞り値をF14以上にすると光条が出やすくなります。光源が弱い夜景などの街灯を光条で光らせたい場合は、F8位でも出る場合があります。

自分の満足いく光条になるように絞り値をいろいろ変更してみることをおすすめします。

その他、ISO感度はできるだけ低くして、露出は少しマイナスにしておくと良いでしょう。

Ambury Regional Park

絞りF16で露出を-0.3に設定して撮影

レンズやセンサーを綺麗にしておく

逆光で撮影する場合、レンズにゴミが付着していると余計なフレアやゴーストが出やすくなってしまうので、撮影直前にはレンズを綺麗しておく事で失敗が少なくなります。

また、絞り値を上げることでイメージセンサー内のゴミが写真に写り込み易くなるので出来れば綺麗な状態の方が良いのですが、センサークリーニングは大変なので、撮影後にLightroomやPhotoshopなどで画像をレタッチで対応することもできます。

失敗しないキラッとした光条が出る構図

直射日光を避け、ワンクッション置いた太陽

逆光の直射日光の場合、光が強すぎてF値をF22近くまで絞らないと光条が出ない時もあり、しかもレンズの性能上、あまり絞り過ぎると画質が低下してしまうので注意が必要です。

太陽光を少し弱くするには、木の枝、雲、建物、被写体などの一部から漏れてくるような構図にすることでF値が14前後でも光条が出やすくなります。

朝や夕方の強すぎない太陽光

真昼間よりは、夕方や朝などの太陽が低い時間帯の方がF値を目いっぱい上げなくても光条が出やすくなります。

夕日と木の枝からの光条

木の枝から漏れる夕日