AI機能搭載!RAW現像ソフトDxO PhotoLab 9レビュー

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AI機能搭載!RAW現像ソフトDxO PhotoLab 9レビュー カメラ・機材

DxO社が開発するAI機能を搭載した写真編集RAW現像ソフトの最新バージョンPhotoLab 9が2025年9月2日にリリースされました。DxO PhotoLabは海外では評価が高く人気があり、高次元の光学補正機能だけでなく、PureRawと同じAIノイズ除去機能のDeepPrimeを搭載しているRAW現像ソフトです。

今回は、写真編集RAW現像ソフトDxO PhotoLab 9の新しく追加された機能や特徴を詳しくレビューします。

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DxO PhotoLabとは?

DxO PhotoLabとは、フランスに本社があるDxO社が開発しているRAW現像ソフトで、EISAアワードやTIPA アワードなど数多くの賞を受賞している海外では評価が高く、多くの写真家に愛用されています。

正統派のRAW現像ソフト

DxO PhotoLabは、基本的な色調補正機能は他のRAW現像ソフト以上に高性能で細かな調整ができる上に、正確な光学補正機能と強力なAIノイズ除去機能が他社と差別化できる大きな特徴になっています。

DxO PhotoLabは、最近流行りの生成AIによるオブジェクトを追加したり、空を入れ替えたりする機能は無く、レイヤーや合成機能(パノラマやHDR合成)なども無く、純粋に写真を現像する事が目的の正統派のRAW現像ソフトと言った印象です。

初心者でも扱いやすい

DxO PhotoLabのユーザーインターフェースは、直感的にスライダーを動かす操作がほとんどなので初めてでも迷うことなくRAW現像作業を行う事ができます。

DxO PhotoLab 9のスクリーンショット

また、使い方が分からない場合は、『?』マークにカーソルを合わせる、もしくはクリックするとヘルプがUI上に表示されるので、初心者の人でも扱いやすいのが特徴です。

PhotoLab 9のUI

使い方が分からない場合はヒントが表示される

写真管理機能がシンプル&高機能

DxO PhotoLabの写真管理機能は、シンプルで分かりやすく高機能なのが特徴です。PCの操作に慣れていれば、初心者の方でも迷うことなく直感的操作で写真管理ができるようになっています。

グループ分け(スタック機能)、処理・未処理タグ、レーティング(星付け)、色分け(7色)、キーワード登録などができるので、大容易に整理・管理する事ができます。

PhotoLab 9の写真管理

7色のラベル分けが可能

また、写真の検索機能も優秀で、レーティングや色分けだけでなく、カメラの機種名、焦点距離、絞り、ISO 感度、シャッタースピードなど、写真のEXIFデータから絞り込み検索することもできるので、大量の写真でも使い勝手は良さそうです。例えば、カメラの機種名「ILCE-7RM4」で検索した後、更に絞り込む為に「24」と入力すれば、24に関連した焦点距離やシャッタースピードなど、様々な候補が一覧表示されます。

PhotoLab 9の写真検索

写真の絞り込み検索が秀逸

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DxO PhotoLab 9の新機能

DxO PhotoLab 9

AIマスク機能

PhotoLab 9の新機能で最も進化したのがAIを使用したマスク機能です。今までのPhotoLabはグラデーションやブラシで大まかなマスクは可能でしたが、PhotoLab 9では、空や背景、人や動物などをAIが判断し自動でマスク処理できるようになりました。

DxO PhotoLab 9のAIマスク機能

AIマスクで「背景」を選択した状態

PhotoLab 9のAIマスクが自動で認識できるのは、大まかに「空、サブジェクト、背景」、「人、動物、花、車」、人が含まれる場合は「髪、顔、洋服」、これらを面倒な作業が不要で自動的にマスク処理してくれます。

使い方は簡単で、部分調整のAIマスクを選択すると、編集中の写真の左上部にマスクツールが表示されるので、あとはプルダウンでマスクしたい項目を選択すれば自動的に処理してくれます。マスク選択する方法はそれ以外にも、囲った部分から人や動物を自動で抽出する事も可能で、誰でも簡単にマスク処理を行う事ができます。

AIマスクパネル

プルダウンでマスクしたい物を選ぶだけ

既存のツールと組み合わせ可能

AIマスクの精度は非常に優秀ですが、AIマスクの結果がイマイチな時は既存のブラシツールや消しゴムツールを使って手動で微調整できます。また、段階フィルター(グラデーション)なども組み合わせることが可能なので、かなり柔軟なマスク処理に対応しています。

オフラインでも使用可能

他社のRAW現像ソフトのAI機能はクラウドで処理をする為、常にネット接続が必須になるのですが、PhotoLab 9のAIマスク機能の大きな特徴として、AI処理をPC上で実行するのでネット接続していないオフライン時でも利用できます。

最新のAIノイズ除去機能

DxO PhotoLab 9には、AIノイズ除去機能で有名なDxO PureRAW 5で使用されているDeep Prime3、DeepPrimeXD/XD2S、DeepPRIME XD3 X-Transが搭載されています。

AIノイズ除去ソフトDxO PureRAW 5のレビューと使い方
AIノイズ除去で有名なDxO PureRAWが2025年4月15日に最新バージョンDxO PureRAW 5が発売されました。RAW処理エンジンが第三世代になり、部分調整機能も備わりました。今回はDxO PureRAW 5の新機能を実例と共にレビューし、Adobe Lightroomとのノイズ除去性能の比較もあります。

DxOのDeep Primeは高感度ISOノイズを綺麗に除去するだけでなく、ディテールを潰すことなくシャープに再現する画期的なAIノイズ除去ツールです。DxOはAIノイズ除去の先駆者的存在だけあって、その仕上がりは他社の一歩先を行っている印象です。

PhotoLab 9のAIノイズ除去機能

PhotoLab 9のAIノイズ除去は3種類の要素をコントロールすることが可能で、ライブプレビューを見ながら微調整できます。

【輝度】:ザラザラとしたカラーノイズを除去します。数値が大きくなるほどノイズが少なくなり滑らかになりますが、その反面のっぺりとした仕上がりになります。

【デッドピクセル】:長秒露光で発生したホットピクセルを除去します。数値が大きいほど除去されやすくなりますが、星空の場合は小さい星も除去される場合もあるので注意が必要です。

【ディテール強制】:ディテールの強弱を調整します。数値が大きくなるほど明瞭度が上がりディテールが強調されますが、その反面ノイズが目立ちやすくなります。

PhotoLab 9のAIノイズ除去機能の詳細設定

以下はDxO PhotoLab 9のAIノイズ除去機能を使用した画像のサンプルです。ノイズの状態が確認しやすいように写真の一部を100%の等倍サイズにトリミングしています。

ISO12800で撮影した写真ですが、ザラザラしたカラフルな高感度ノイズが驚くほど綺麗に除去され滑らかになり、細部もシャープで自然な仕上がりになりました。

AIノイズ除去適用前AIノイズ除去適用後
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DxO PhotoLab 9のスペック要件

DxO PhotoLab 9は、AIを使用した機能(ノイズ除去のDeep PrimeとAIマスク)の処理はクラウド上で行わずPCで行う為、GPUを搭載したスペックの高いPCの方がサクサク快適に使用する事ができます。

まずは無料お試しでインストールしてみて、快適に作業できるか確認することをおすすめします。

最小要件

DxO PhotoLab 9を使用する上での最低限のスペック要件は以下になります。

OS Windows® 10 version 22H2
Windows® 11 version 22H2 (64-bit)
macOS 14.7 (Sonoma)
CPU Intel® Core™ 10000 series
Intel® Core™ Ultra 7 165H
AMD Ryzen™ with 4 cores
指定なし
RAM 8 GB (AIマスク使用時は16 GB) 16 GB
ストレージ 30 GB 30 GB
GPU 6 GB VRAM を備えた NVIDIA RTX™
6 GB VRAM を備えた AMD Radeon RX6000
8 GB VRAM を備えた Intel ARC
Intel® AI Boost for Core™ Ultra
Apple M1
Intel® Mac with AMD Radeon™ Pro RX5700

※AIノイズ除去(DeepPRIME 3、DeepPRIME XD3 X-Trans)、AIマスク機能でGPUを使用

推奨要件

DxO PhotoLab 9を快適に使用する為の推奨スペック要件は以下になります。

OS Windows® 11 version 24H2 (64-bit) macOS 15 (Sequoia)
CPU Intel® Core™ 10000 series
Intel® Core™ Ultra 7 165H
AMD Ryzen™ with 8 cores
Apple M2 Pro
RAM 32 GB 32 GB
ストレージ 50 GB 50 GB
GPU 8 GB VRAM を備えた NVIDIA RTX™ 3070
8 GB VRAM を備えた AMD Radeon RX6700
Apple M2 Pro

※AIノイズ除去(DeepPRIME 3、DeepPRIME XD3 X-Trans)、AIマスク機能でGPUを使用

DxO PhotoLab 9の価格

買い切りタイプで、サブスクなし

DxO PhotoLab 9は買い切り型のみで、新規購入の価格は29,999円、バージョン7もしくは8からのアップグレード版は、14,999円になります。一度購入すれば、追加料金なしで使い続ける事ができ、定期的に支払いが発生するサブスクに抵抗がある人には非常におすすめです。

新規ユーザー 29,999円
アップグレード 14,999円

【DxO公式ウェブサイト】 DxO PhotoLab 9の購入ページ

DxO PhotoLab 9の無料お試しダウンロード

DxO PhotoLabの機能を全部は紹介しきれないので、とりあえずDxO PhotoLabを使った事が無い方は、機能制限なしの30日間無料版を是非ダウンロードして使ってみて下さい。クレジットカード番号の入力不要で、Emailを登録するだけでダウンロードのリンク先がメールで送られてくるだけの簡単手続きでOKです。

【DxO公式ウェブサイト】 DxO PhotoLab 9の無料お試しダウンロード

総評

DxO PhotoLab 9の補正できる項目は他社のRAW現像ソフトと比較すると遥かに細かく調整でき、画質にこだわって本格的にRAW現像したい人におすすめです。直感的な操作で編集ができ、写真管理機能も充実していて分かりやすいので初心者の人でも十分に使いこなせるのではないでしょうか。

最近は、生成AIによってあるはずのないオブジェクトを追加したり、空を入れ替えたりと誰でも簡単にフェイク写真を生成できてしまうソフトウェアが蔓延しつつありますが、DxO PhotoLab 9にはレイヤー機能や合成機能などはなく純粋に写真を現像する為の高性能な正統派RAW現像ソフトと言った印象です。

DxO PhotoLab 9ではAIマスク機能が追加され、複雑なマスク処理が誰でも簡単にできるようになりました。また、既存のグラデーションやブラシツールなどを上手く組み合わせれば、かなり高度なマスクも可能なのでRAW現像の幅が飛躍的に広がります。

AI機能が便利な一方で、DxO PhotoLab 9はAI処理をクラウド上ではなく、PCで処理をする為、サクサクと快適に使用するにはよりスペックの高いPCが必要になる点は注意が必要です。一昔前は写真編集ではGPUを使用しなかったのですが、近年の生成AIの普及により、動画だけでなく写真編集にもGPUが必須になりつつあります。

DxO社公式ウェブサイト

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※新規購入の場合のみ
※2025年12月31日まで