ニュージーランドのテカポで天の川&星空と咲き乱れる満開のルピナスを撮影

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春のテカポに咲き乱れるルピナスと星空 星空・天の川

11月末にニュージーランドのテカポ&クイーンズタウンへ2泊3日の強行スケジュールで撮影旅行に行ってきました。7月の半ば頃にニュージーランド航空で販売しているGrabaseatという格安航空券でオークランド~クイーンズタウン間のチケットが片道39ドルの破格値で20席数限定で販売していました。破格値だけあって日程を自由に選べないという難点もありましたが、時期的に春という事で迷わず購入しました。

テカポは2002年にワーホリ時代に4か月程クイーンズタウンに住んでいた時に日帰りで訪れたことはあったのですが、その当時のテカポは、現在の様なニュージーランドの代表する人気観光地ではなく、星空も観光の売りにはしていませんでした。

クイーンズタウンからテカポへ車で移動

クイーンズタウン空港に到着後、予約していたレンタカーを借り、空港近くのスーパーで食料を調達しテカポに向け出発です。クイーンズタウンを過ぎるとあまり大きな町がないので買い物はしておいた方が良いと思います。

クイーンズタウンからは距離にして約260km、3時間弱のドライブです。交通量も多くなく、険しい峠道もほとんどなく、平坦な道が多いので比較的運転しやすいです。

テカポに行く途中にマウントクックの見える場所に寄り道

クイーンズタウンからテカポへ向かう途中、プカキ湖(Lake Pukaki)沿いの道(国道80号)にあるニュージーランドの最高峰マウントクックが観れる場所に寄り道しました。いわゆる定番の写真撮影スポットです。

残念ながら西側の天気が悪く、マウントクックの頂上付近の雲が全く晴れず終いで、マウントクックの全貌が観れませんでした。

写真の右上がマウントクックで、右中央付近がプカキ湖です。プカキ湖は晴れて陽の光が当たっている時は綺麗なミルキーブルーに見えます。残念ながら、この日は曇り気味でした。

マウントクックとプカキ湖

NIKON D750 (120mm, f/10, 1/160 sec, ISO100)
プカキ湖沿いのマウントクックへの道

テカポ湖畔の満開のルピナスと善き羊飼いの教会

テカポに到着する頃には、心配していた曇り空も徐々に青空が見え始めて写真撮影にはまずまずのコンディションでした。テカポ湖畔は期待通り、白、ピンク、紫のルピナスの花が咲き乱れて、多くの観光客で賑わっていました。

10年以上前と比べると、基本的な風景は変わらず、こじんまりとした小さな町ですが、とにかく観光客が激増した印象でした。

テカポ湖畔の善き羊飼いの教会とルピナス

NIKON D750 (34mm, f/8, 1/200 sec, ISO100)
善き羊飼いの教会とルピナス

テカポ湖畔の善き羊飼いの教会

NIKON D750 (24mm, f/8, 1/200 sec, ISO100)
テカポ湖畔の善き羊飼いの教会

テカポ湖のルピナスのベストシーズン

テカポ湖畔のルピナスが咲く時期はその年の気候にもよりますが11月~12月になるので、11月末なら確実に咲いているベストシーズンだと思います。私が行った時はほぼルピナスが満開でベストなタイミングでした。

満開のルピナスとテカポ湖

NIKON D750 (24mm, f/4, 1/640 sec, ISO100)
満開のルピナスとテカポ湖

テカポ湖畔の満開のルピナスと雪山

NIKON D750 (120mm, f/8, 1/50 sec, ISO100)
テカポ湖畔の満開のルピナスと雪山

11月後半でも撮影できるテカポの天の川

ルピナスが咲く時期は天の川の中心部分が隠れているため、天の川があまり良く見えない時期なのです。

それでもテカポで天の川が撮影したかったので、旅行前に天の川の観れる方角と時間帯を調べたところ、3時半~4時半頃までなら天の川の中心部分は観えませんが、程よいアングルで撮れそうな感じでした。

思ったよりも街灯りがあるテカポ

期待をしながら、深夜の3時半頃、善き羊飼いの教会に向かったのですが、思ったよりも街灯があって想像以上に明るいと感じました。この暗さなら西オークランドのPihaビーチの方が暗いんじゃないの?と思う程です。

11月末の天の川はやっぱり薄い

天気予報通り雲量はかなり少なく撮影コンディションとしては、悪くなかったのですが、教会の上にかかる雲だけが晴れず、夜が明け始めて空が明るくなってきた頃に雲がなくなりました。

天の川の観え方は、肉眼でも薄っすら見える程度で、写真でもちょっと薄い印象です。

テカポの天の川と星空

NIKON D750 (14mm, f/2.8, 25 sec, ISO6400)
テカポの善き羊飼いの教会と天の川

ルピナス、善き羊飼いの教会、天の川の3大コラボ写真を撮影するには?

実は善き羊飼いの教会の直ぐ近くにはルピナスは生えておらず、テカポ湖畔近くに密集しているため、ルピナスと教会との距離が結構あります。そのため、超広角レンズで撮影した場合、善き羊飼いの教会が小さく写ってしまいます。

今回は残念ながら14mmの超広角レンズしかなく上手く撮影することが出来ませんでした。以下が14mmで撮影したものですが、教会が小さくなりすぎてテカポっぽさがないですね。

テカポの天の川と星空とルピナス

NIKON D750 (14mm, f/2.8, 25 sec, ISO6400)
満開のルピナスと善き羊飼いの教会と天の川

ベストは30~40mmのF2.8以下のレンズ

ルピナス、善き羊飼いの教会、天の川の3つを同時に撮影するのにベストな画角は30~40mm位がおすすめです。ただし、標準に近い画角のレンズの場合、露出時間が長すぎると星が線状になってしまうので注意が必要です。

星空撮影で失敗しない適正露出時間とレンズ焦点距離の関係500ルール
星空や星景写真を撮影する時に気を付けたいのが、星が線状にならないように適正な露出時間に設定することです。星空撮影する時のシャッター時間は20~30秒が適正と言われていますが、厳密にいうとカメラのセンサーサイズの違いやレンズの焦点距離によって...

500ルールで計算してみると、30mmの場合は17秒、35mmなら14秒、40mmなら13秒が適正露出時間になります。かなり露出時間が短くなるので、明るいレンズを使い、尚且つISO感度を上げる必要がありそうです。

テカポで天の川&ルピナスの撮影に適したおすすめレンズ

画角35mm前後でF2.8以下のおすすめのレンズを探してみました。35mmの単焦点レンズなら各メーカーから発売されているのでチョイスが多いですね。

TAMRON 大口径超広角ズームレンズ SP 15-30mm

少し重量はありますが、画角が15mmからなので、教会にかなり近づいての天の川撮影もできレンズ交換しなくてよいので星空撮影にはオールマイティで使い勝手の良いズームレンズだと思います。

SAMYANG 単焦点標準レンズ 35mm F1.4

35mmの単焦点レンズでF1.4の明るさにも関わらず、5万円以下と言う価格で画質にも定評のある一押しレンズです。ただしマニュアルフォーカスで手ブレ補正などはありません。

SAMYANG 単焦点レンズ 35mm F1.4 ニコン AE用 フルサイズ対応
サムヤン(Samyang)
¥54,593(2024/04/20 03:48時点)

SIGMA 単焦点広角レンズ Art 35mm F1.4 DG HSM

こちらも35mmの単焦点レンズでF1.4と言う明るさのレンズです。シグマのARTラインという事で、値段はそこそこしますが、画質はかなり良いという評判です。

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G

ニコン純正のF1.8と明るく、値段も標準的な35mmの単焦点レンズです。旅行にも気軽に持っていけそうな小型で軽くいレンズです。

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

こちらもニコン純正の35mmの単焦点レンズですが、F1.4とかなり明るめで、値段もかなり高めです。予算に余裕のある方はどうぞ!

使用したカメラ機材

今回は飛行機でのニュージーランド国内線移動があり、荷物が7kg以内という制限があったのでカメラはニコンD750の一つ、レンズは使い勝手の良いNIKKOR 24-120mmのズームレンズと星空用のSamyangの14mmの2本を持って行きました。次回は是非35mmの単焦点レンズを拵えてリベンジしたいです。

  • カメラ:ニコンD750
  • レンズ:
    ニコン AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
    SAMYANG 14mm f/2.8 ED AS IF UMC