滝&天の川の星景撮影 – ニュージーランド、オークランドのKitekite Falls

Kitekite Fallsと天の川

先日、ニュージーランドの西オークランドのPihaの近くにあるKitekite Fallsという滝で天の川の星景撮影をしてきました。このKitekite Fallsには過去2回ほど行ったことがあって、滝の方角を事前に調べていて、いつかは天の川と一緒に写真撮影をしようと目論んでいました。

滝までは原生林の生い茂るKitekite Trackと言うトレッキングコースを30分程歩かなくてはいけません。さすがに真っ暗闇を一人で行く勇気はないので、トレッキング仲間と一緒に行くことにしました。

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絶好の天の川撮影日和

オークランドは冬になると雨が多く、晴れていても直ぐに天気が変わりやすく晴天になることは少ないのですが、この日は奇跡的に朝から晴天で雲が殆どなく絶好の天の川撮影日和でした。

Kitekite Trackの駐車場に到着し車から降りると、頭上には満天の星空が広がり肉眼でも天の川が確認できるほどです。ニュージーランドの最大都市オークランドの中心部から車で40分ほどにある西オークランドはWaitakereの森林に囲まれ人があまり住んでいない為、光害が少なく星が良く見えます。

早速、真っ暗闇のKitekite Trackをナイトウォーク(夜間トレッキング)でKitekite Fallsを目指しました。

滝をライトで照らして撮影

今回の撮影はカメラがニコンD750、レンズはSamyang 14mm f2.8です。滝に到着して、テスト撮影してみたのですが、天の川は問題なく映るのですが、滝は真っ暗闇でほとんど映りません。

真っ暗なKitekite Falls

NIKON D750 (14mm, f/2.8, 25 sec, ISO6400)
Rawデータのまま、何も調整していない状態

そこで滝全体に少し光を当ててみる事にしました。持参した強力なLEDの懐中電灯で滝全体を一瞬照射してみたところ、明るすぎて不自然な写真になってしまいます。少し光を弱めるために、スーパーの白いビニール袋を2つ折りにしたものを懐中電灯に被せてみたところ、理想の明るさに近付きましたが、まだ若干明るい感じがします。

滝に懐中電灯で光を当てる

ライトを使って星景撮影する時は、光の加減が難しいので撮った写真を確認しながら微調整するしかないです。光の角度や当てる時間の長さで明るさや見た目が変わってきます。間接的に被写体に光を当てて柔らかくするのも一つの手です。

滝からの水しぶきの影響

初めはあまり気にしていなかった霧状の細かい水しぶきですが、しばらく撮影を続けていると徐々にその影響が出始めました。水しぶきが付いたまま撮影すると、オレンジっぽく変色しぼんやりした感じの写真になります。レンズが曇ってる時と同じような仕上がりです。

滝までは30~40メートル位離れたところから撮影していたのですが、風向きによって水しぶきがレンズに付いてしまい、違ったアングルから撮影しようにも、水しぶきの量が多すぎて出来なかったりと非常に厳しい状況でした。

長時間露光で撮影しなければいけない滝付近からの星景写真は難しいです。水しぶきは想定していませんでした。

星景写真のノイズを抑えシャープにする方法

高性能なカメラ&レンズと言えども、ノイズは出ます。今回、ニコンD750でISO6400、F2.8、25秒で撮影しましたが、景色部分のノイズが結構気になります。Lightroomのノイズ軽減機能を使えば、多少はノイズを除去できますが、ノイズを軽減しすぎるとノッペリとした油絵みたいな写真になってしまうので、やはり現像ソフトにも限界があります。

Kitekite Fallsと天の川

NIKON D750 (14mm, f/2.8, 25 sec, ISO6400)
Kitekite Fallsと天の川

Kitekite Fallsと天の川

NIKON D750 (14mm, f/2.8, 25 sec, ISO6400)
景色部分のノイズが気になる

星空と風景を別々に撮影して合成する

撮影後にノイズを除去するというよりは、ノイズがあまり出ないように撮影するのが一番良いのではないかと思います。Flickrや500pxなどの写真共有サイトで目にするクオリティの高い星景写真の多くは、一枚写真ではなく合成した写真で、撮影方法を詳しく説明している人もいます。

それらを参考にしてまとめてみると…

1、星空部分は通常の星空撮影と同じように撮影
2、風景部分はISOや絞りを変えて、ピントを風景に合わせて撮影
3、最後にPhotoshopなどで星空と風景を合成する

難しいのが風景部分の撮影で、ISO感度を下げたり、F値を上げたりすると露出時間が長くなり30秒以上のバルブ撮影が必要になります。そして、ピントを風景に合わせることでシャープでノイズの少ない風景部分に仕上がるようです。

難易度が高かった滝と天の川の星景撮影

今回の滝&天の川撮影の難易度が高いのは分っていましたが、まだまだ自分で納得できるクオリティの星景写真には程遠い感がありました。まだ使い始めて間もないD750のISOのノイズ性能も知ることができました。

今まではピントを星空に合わせたらテープで固定して撮影することが多かったのですが、次回からは星空と景色部分を別々で撮影して、面倒くさがらずにその都度ピントを合わせ直すようにします。