三脚で縦位置撮影するならL型ブラケットが便利!

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

三脚で縦位置撮影するならL型ブラケットが便利 便利グッズ

一眼カメラで三脚を使用して縦位置で撮影する時って意外と不便ですよね?

通常の三脚で縦位置撮影すると、重量のあるフルサイズの一眼カメラだと不安定になり転倒する危険性があります。また、この状態でパノラマ撮影すると、軸がブレてしまい上手く結合できなくなります。

三脚使用時の縦位置撮影の悩みを解消してくれるのが、L型ブラケットまたはL型プレートと呼ばれるものです。L型ブラケットには、どのカメラでも使用できる汎用タイプと、機種ごとに専用に設計されぴったりフィットする専用タイプの2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

L型ブラケットとは

L型ブラケットとは、その名の通りL字型をしたクイックリリースプレートで、三脚を使用した撮影の際に縦横どちらの位置にした時でも簡単に固定できるようになる便利なカメラグッズです。L型プレート、L字プレートなどと呼ばれる事もあります。

通常のクイックリリースプレートで縦位置にした際、重心が三脚の中心から大きくズレるので、フィルサイズ機などの重さのあるカメラだと非常に不安定になってしまいます。

L型ブラケットなしの場合

L型ブラケットなしの場合は不安定

一方のL型ブラケットを装着すると、縦位置にしても重心が真ん中にあるので重さのあるカメラでも安定感があります。また、縦横の切り替えも比較的簡単に行えると言ったメリットもあります。

L型ブラケットありの場合

L型ブラケットありの場合は、重心が中心にあるので安定感が抜群

汎用タイプのL型ブラケット

色々な機種に汎用性のあるユニバーサルタイプのL型ブラケットは、専用タイプと比べると値段は安価で軽量なものが多いのが特徴です。また、大抵のL型ブラケットはアルカスイス規格なので、自分の使っている雲台の規格にあっているか確認する必要があります。

L型ブラケット

私が最初に購入したL型ブラケット

汎用タイプのメリット

汎用タイプのL型ブラケットの最大のメリットは安価な点です。専用タイプと比べると1/3から1/4程度の値段で、色々な機種に使い回せて便利です。

また、汎用タイプのL型ブラケットは、作りがシンプルなものが多いので、100g前後と非常に軽量です。若干カメラは重くなりますが、それよりも縦位置での撮影が楽になるメリットの方が遥かに大きいかと思います。

汎用タイプのデメリット

汎用タイプのL型ブラケットのデメリットとしては、全機種にジャストフィットするとは限らないと言う点です。ある程度の不便さを許容しながら使うのが良いかと思います。

ネジが長すぎる時がある

私が購入した汎用タイプのL型ブラケットを、ニコンのD7100に取り付けてみると、L型ブラケットのネジが長すぎて完全に閉めてもカメラの底面に微妙な隙間ができカメラをしっかりと固定できませんでした。解決策として、コルクシートを適当な大きさに切り強力な両面テープでL型ブラケットに貼り付けてみた所、バッチリとフィットするようになりました。

L型ブラケットにコルクシート

コルクが良いクッションになりしっかりと固定できるようになり、ネジを強く閉めてもカメラ本体に傷が付く心配もなく安心です。

隙間を埋めるコルク

ケーブルやバッテリーの蓋が干渉する

機種によっては、カメラ側面にあるレリーズの差込口や下部にあるバッテリーの蓋がL型ブラケットと干渉してしまう場合があります。ただし、側面のケーブル類の蓋は、L型ブラケットを取り付ける前に半開きにしておくことで使用できる場合もあるので、出来るだけシンプルな作りのL型ブラケットの方が使いやすいかと思います。

D7100のレリーズ差込口

ニコンのD7100の場合は、L型ブラケットを装着して縦位置にしても、レリーズの差込口は邪魔になりません。機種によっては、縦位置にした時にレリーズ等が使えなくなる可能性もあります。

D7100の縦位置

縦位置でも差込口は邪魔にならない

ニコンのD750の場合、L型ブラケットの金属部分と重なってしまい側面の蓋が開閉できず、有線のレリーズが使えなくなりました。無線のリモコンを使うかもしくは、スマホアプリでシャッターを切ることは可能です。あとは、2秒タイマーとかで対処すればOKかと思います。

D750のレリーズ差込口

専用タイプのL型ブラケット

各カメラの機種ごとに専用に設計されているのが専用タイプのL型ブラケットです。

SONY a7R IV専用のL型ブラケット

SONY a7R IV専用のL型ブラケット

専用タイプのメリット

専用タイプのL型ブラケットの最大のメリットは確実にフィットする点です。機種に合わせて設計されているので、バッテリーやレリーズがブラケットと干渉する事が殆ど無く快適に使用できるのが特徴です。

専用タイプのデメリット

専用タイプのL型ブラケットのデメリットは、汎用タイプに比べて、サイズが大きく、重量も増えてしまう点です。ちなみに、Smallrigのソニーα7R IV専用のL型ブラケットは重量が260gもあり、装着すると一気にカメラが重くなり嵩張るといった印象です。

もう一つのデメリットは、汎用タイプに比べて値段が高い点です。色々なメーカーから専用タイプのL型ブラケットが発売されていますが、そこそこ度有名なSmallRigが無難な選択かと思います。

まとめ:安定した縦位置撮影を望むならL型ブラケット

L型ブラケットを使うと一眼カメラが三脚へガッチリと固定でき、重心が中央にあるので格段に安定します。クイックシューが必要ないので、すぐに三脚に取り付けられるのも良いです。何といっても縦横の切り替えも非常に簡単で、安定感が格段に良くなり安心して撮影に集中できます。

色々な機種に対応した汎用性のあるユニバーサルタイプのL型ブラケットは機種によっては使い勝手が悪かったり、きっちりフィットしなかったりと安いなりの覚悟は必要ですが、比較的軽量なので導入するメリットの方が大きいのでおすすめです。

機種専用のL型ブラケットなら値段は少し張りますが、しっかりとカメラにフィットしケーブルなどの差込口も問題なく使用できるように設計されているので安心です。ただし大きさが結構きになるので注意が必要です。

L型ブラケットよりも更に簡単に縦横の切り替えが可能なATOLLという回転リングがおすすめです!

回転リングATOLLならカメラの縦位置切り替えが簡単でレリーズも使える
一眼カメラの三脚使用時に縦構図で撮影したい場合、ATOLLを装着していれば三脚から取り外さなくても縦横の切り替えが簡単に行えます。一般的な三脚での縦位置撮影は不安定で、L型ブラケットでも取り外しに時間がかかりますが、ATOLLなら数秒で完了します。今回は発売前のATOLLをご提供頂いたので一足早くレビューします。