パンフォーカスの正しいピント位置を簡単に把握する方法

パンフォーカスの正しいピント位置

パンフォーカスで撮影する時の正しいピント位置をご存知ですか? ただ単に絞りをf8位に絞って適当な遠い所にピントを合わせるだけでは手前にある被写体がぼやける場合が多くシャープな仕上がりになりません。

風景写真で比較的近くの物から遠くの景色まで全体にピントが合ったパンフォーカスにするには過焦点距離(Hyperfocal Distance)を把握することが重要です。そして正しい位置にピントを合わせる事でカリカリなパンフォーカスの写真になります。

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パンフォーカスとは?

パンフォーカスとは近くから遠くの隅々まで全部にピントが合った状態の事で、英語ではDeep Focus(ディープフォーカス)と言います。

パンフォーカスするにはピント位置が重要

皆さんもご存知のように基本的にパンフォーカスするには、焦点距離の短い広角レンズを使い、絞りを出来るだけ絞り、被写体から離れると言った具合に、背景をぼかす方法と正反対の事をすれば良いのです。

でも、パンフォーカスするにはどの位置にピントを合わせればいいのでしょうか?

全体が同じようにピントが合っているからと言って、どこに合わせても良いという訳ではありません。無限遠付近の遠い所にピントを合わせてしまうと近くにある被写体にピントが合わずに手前がぼやけた写真になってしまいます。逆に近すぎる被写体にピントを合わせると今度は遠くの所がぼやけてしまいます。

過焦点距離とピント位置

パンフォーカスする場合は、過焦点距離(Hyperfocal Distance)を把握して適切な位置にピントを合わせる事が不可欠ですが、過焦点距離はレンズの焦点距離と絞りによって変動します。

過焦点距離とは、パンフォーカスになる範囲が最大限になるカメラから一番近いピント合わせ位置のことを言います。

過焦点距離よりも近くにピントを合わせると遠くがボケ、逆に過焦点距離よりも遠くにピントを合わせると近くがボケます。

過焦点距離の計算方法は、過焦点距離(mm)= 焦点距離(mm) × 焦点距離(mm) ÷ F値 ÷ 許容錯乱円(mm)という感じになりますが、面倒なので覚える必要なありません。

パンフォーカスと過焦点距離とピント位置

過焦点距離が瞬時で分かる無料スマホアプリ

「HyperFocal Pro」と言う無料スマホアプリを使えば、面倒な過焦点距離の計算をする必要がありません。このアプリの分かり易い所は、ピントを合わせる被写体までの距離(Subject Distance)を入力すると、パンフォーカスの範囲が数値とイラストで表示されるという事です。

HyperFocal Pro(Android用)

使い方

カメラの機種、レンズの焦点距離、絞り、ピントを合わせる被写体までの距離を入力すると、自動的にHyperfocal Distance(過焦点距離)とピントの合う範囲が数値とイラスト(斜線)で表示されます。

  • Camera: カメラの機種
  • Lens: レンズの焦点距離
  • Aperture: 絞り
  • Subject Distance: ピントを合わせる被写体までの距離
  • Hyperfocal Distance: 過焦点距離
  • Near Limit: ピントの合った一番近い距離
  • Far Limit: ピントの合った一番遠い距離

フルサイズ機D750、焦点距離24mmの場合

フルサイズ機D750、焦点距離24mm、絞りf8で試してみると、過焦点距離(Hyperfocal Distance)が2.525mとなりました。ピントを合わせる被写体までの距離(Subject Distance)を過焦点距離に近い2.6mにすると、パンフォーカスの範囲がカメラから1.281mの場所から無限遠までになります。

HyperFocal Proのキャプチャー画像

試しに、過焦点距離よりも近い所と遠い所にピントを合わせた場合のパンフォーカス範囲の違いを見てみましょう。

HyperFocal Proのキャプチャー画像 ピント合わせ位置を変更

過焦点距離よりも近い所にピントを合わせると遠い所は結構ボケてしまいます。また、30m先にピントを合わせるとカメラから2.31mまでがボケるという事になります。

絞りをf11に設定すると、過焦点距離が1.792mと短くなり、パンフォーカスの範囲も1m弱の場所から無限遠までになります。

絞りをf11にした時の過焦点距離の変化

パンフォーカスする為のピント位置のコツ

焦点距離や絞り、ピント位置の距離を色々変えると分かるのですが、広角レンズであれば、Hyperfocal Distance(過焦点距離)にピントを合わせなくても30m先くらいでもパンフォーカスになる一番手前までの距離はそれほど変わらない事が分かります。

ピントを合わせる位置までの正確な距離は分からないので、絶対に過焦点距離にピントを合わせる必要はなく、大雑把に過焦点距離(Hyperfocal Distance)よりも少し先にピントを合わせ、画角に入る近くの被写体をボケない距離にするとパンフォーカスになりやすいという事です。

  • 過焦点距離よりも少し先にピントを合わせる
  • 画角に入れたい近くの被写体の距離に気を付ける

50mm位の焦点距離になると絞りの数値を上げても近くに寄れる距離が長くなるので、撮り方を工夫しないとパンフォーカスするのが難しくなります。

まとめ

パンフォーカスしようとしても、レンズの性能によっては解像力が足りなかったり、絞り具合によっては周辺付近がぼんやりした感じになりします。レンズの焦点距離や絞りなどカメラの設定を変えて、アプリを参考にしながら、自分なりにベストなピント位置を探してみてはいかがでしょうか?

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